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再走『ドキドキ!プリキュア』感想ベタ貼り(第26話~第49話)

 

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▲前回の記事

 

引き続き、見て行きますが…MXの再放送に追い付きたいというだけなので、追い付いたら週1更新になる見込みです。小説版が再放送終了前に発売されるなら話は変わるけど…。

 

~以下いつもの前置き~

なお、このブログは広告貼ってその収入でドメインを維持してるので、著作権周りはちゃんとしないといけなく、アニメをスクショしたツイートは非掲載となっている。引用するにも微妙なのばっかなので、気になる方は前後のツイートを表示するアドオンとかを利用していただきたい。

 

あと、感想は基本的にスレッドで長々と書いてる時の方が多いが、ここでは1ツイート目しか貼らないので、続きを見たい方はお手数ですが都度リンクを開いていただければ…「Twitterで会話をすべて読む」的なボタンが表示されているはず(Twitterアプリ内からこの記事開いた方は、ボタン押すと記事消えちゃうので、別ブラウザから開くなどしてください)

 

 

第26話「ホントの気持ちは?六花またまた悩む!」

第27話「バレちゃった!?キュアエースの弱点!」

第28話「胸がドキドキ!亜久里の夏休み!」

第29話「マナのために!シャルル大変身!」

第30話「最後の試練!伝説のプリキュア!」

第31話「大貝町大ピンチ!誕生!ラブリーパッド」

第32話「マナ倒れる!嵐の文化祭」

第33話「ありすパパ登場!四葉家おとまり会!」

第34話「ママはチョーたいへん!ふきげんアイちゃん!」

第35話「いやいやアイちゃん!歯みがき大作戦!」

第36話「ラケルはりきる!初恋パワー全開!」

第37話「なおせ好きキライ!ニンジンVS亜久里

映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス

第38話「ベールのたくらみ!アイちゃんジコチューになる!?」

第39話「会いに来たよ!レジーナふたたび!」

第40話「とどけたい思い!まこぴー新曲発表!」

第41話「ありすの夢!花がつないだともだち」

第42話「みんなで祝おう!はじめての誕生日!」

第43話「たいせつな人ヘ!亜久里の授業参観!」

第44話「ジコチューの罠!マナのいないクリスマス!」

第45話「宿命の対決!エースVSレジーナ!」

第46話「エースとレジーナ!誕生の真実!」

第47話「キュアハートの決意!まもりたい約束!」

第48話「ドキドキ全開!プリキュアVSキングジコチュー!」

第49話「あなたに届け!マイスイートハート!」

 

統括感想(大分アレなのは自覚してるので最後まで読んでください)

というわけで途中から週1だったので時間が大分かかったが、ドキプリ再走完了!

こうやって感想を細かやかに残しながら2周目をするのは恐らく初なので、いつもと感覚が異なる感じはあった。再放送を追っているフォロワーに如何にネタバレせずに書けるかという部分が特に大変だったと思う。だってフォロワーの初見感想は誰だって啜りたい物だもん…。お前それネタバレしてないつもりだろうけど、実質のネタバレだろみたいな書き方も複数あったかもしれないので、もしあったなら謝りたい…。だ、大丈夫だよね…?

 

小説版の発売が決定したのを機に俺もMXの再放送を追い始めたわけなのだが、やっぱりこれはやって正解だった。この作品が真面目にテーマを深堀りしながら、エンタメとしても独特の作品カラーを出しているという部分で、リアタイ当時の俺が何となく感じていた好きの感情について改めて確認することができたからだ。

 

「愛」を取り扱っている作品…という認識だと、ある意味ではプリキュアシリーズは全てがそうなのでは?と言われかねないので、もう少しワードを狭めると、この作品は「博愛」と本来はその対義にいる「自己中」を複数のキャラクターやエピソードを通して徹底的に描く構成。

広く何かを愛することと、特定の何かだけを愛することは両立が難しい。片方に天秤が傾けばもう一方の社会や世界観に生きる者を傷付けてしまうことだってある。非常に難しい命題なのだが、特筆すべきは敵組織であるジコチューで天秤の負の側面を描く一方で、その天秤の傾け方で前向きな方向で行動できないのは何もジコチューだけではなく、社会に生きる人間達も…そして主人公であるプリキュア達も同じと描いていること。

 

マナさんを取り巻く幼馴染や友人達の独占感情、マナさんとの関わりを通して実の父親・キングジコチューとの間に確かにある愛の狭間に悩むレジーナ、愛も自己中も根本は一緒では?自己中は愛であり、答えを出すことはできないのでは?………4クールを通してさまざまな切り口で描かれてきた命題のそもそもの発端が、愛と自己中の狭間に悩んだ末にトランプ王国側の人間が取った行動だった…!という終盤の真相開示にはただひたすら泣くしかなかった。

 

王様を唆した以前に王女を不治の病魔に冒したのはプロトジコチューであり、確かにプロトジコチューが"天秤の矛盾"から離れた諸悪の根源ではあったのだが、この作品はジコチューにされるモブキャラでも「自身の中にある自己中に葛藤する」場面を毎回のように描いている。

人間が他の生命体と比べて特出している部分は何か。それは「誰もが抱える本能を抑えて、相互関係を築き上げながら社会的に生きることができる」にあると思っているのだが、これは生きる上で困らない程度に優れた社会が整っていることが前提だ。

ではそういった前提、つまり環境が崩れればどうなってしまうのか。これはドキプリ作中でも強調して描かれている。王様達のように葛藤することもあれば、国民のように本能に従うしかなくなることもあるだろう。マナさん達が博愛を振り撒かなければ、ジコチュー側の狙い通りに大貝町の人達も同じようになっていた可能性は高い。

だからこそ難しい命題に向き合い悩むことが大事で、それを行った先に幸せな社会と世界があるという、我々が当たり前のように日々目にしている事項の過程がしっかり描かれているように思える。話を戻して、一見ノルマのようにジコチュー化されているモブキャラ達の言動を見てみると、彼らはすぐに自己中には完全に染まらずに持ち直している描写が毎回挟まれており、そこにはすごく大事な意味が込められている。

王様も国のトップである以前に、他の人間と同じように家族を愛し、責務との狭間で悩める人間である。仮にプロトジコチューの存在がなかったとしても、トランプ王国には同等の規模の天災や困難が訪れることだってあるだろうし、唆されなくても極端に天秤を傾けてしまうことだってあるだろう。

そしてこれは人間界(←作中で使ってるワードだけど語弊がありすぎる…)だけではなく、さまざまな天災や戦争、社会的な困難に遭っている我々の世界も同じであり「仲良くみんなで良い感じに困難に立ち向かおう!」なんて綺麗事が成立するのは非常に難しいことだというのも特に実感とリアリティが伴っていた部分だ。

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長い………そして真面目!!!!!!お前オトナプリキュアSDGs描写めっちゃ嫌がってただろ!!!!!!!!同じ穴の狢じゃねーか!!!!!!!

ってツッコまれそうなんですけど、ドキプリという作品は本当にここが肝なんです。あんま真面目に作品を見てなかったリアタイ時の俺がそうだったんですけど、そういうテーマに沿った社会的なアレを見い出せまくれる程度には真面目に色々してた作品のはずなんだけど、別に見てる時は普通に楽しさしかなかったですよね?????そう、そこなんですよ、ドキプリの強いところは…。

 

作品カラーがわりとバカじゃないですか、ドキプリ…。なんかもうスペックとやることが一々壮大な主人公達もそうだけど、監視カメラ経由でプリキュアの変身が見られてバレちゃうとか、女児向けなのに悪いオタクにツッコミ入れられそうな描写が(恐らく意図的に)多く盛り込まれてるとか、岡田の言動がキモいとか*1、アイちゃんがグレるとか、人工コミューンとか、自家用ジェットで宇宙行くとか、シリアスなラスボス戦すら我慢できずに戯け始める…。美少女だから面白さだけが先行してるけど六花も幼馴染へのやたら湿った感情の向け方は岡田の言動並みにキモい気がしてきた。

 

なんというか、その辺のギャグもギャグというよりシリアスな笑いみたいな、あざとくない感じで心地良いんですよねドキプリ…。本人達は至って真面目なんだけど、絵面がギャグになる感じ…。この何とも言えない空気感がまさにリアタイ当時の俺が「なんとなくドキプリが好き」と感じていたポイントであり………改めて見直してもそれはやはり変わらないと感じた。

プリキュアとして真面目にやるべきことはロジックをしっかり立ててやった上で、こういうテイストで来られたら、そりゃもう無敵なんですわ。ケチの付けようがねえ…。破天荒をする前にやるべきことをやってるわけなので、社会的テーマを押し付けたいわけではないなら、理想のバランスなんですよこれ…。*2

 

あと「ドキプリって初代とは正反対な作風だよね→それは結構違うよ!」を前回の記事のラストで書いたと思うんだけど、改めて見ると「相反してるように見える愛と自己中が実のところ表裏一体で根源は同じでは?だからこそ悩むことで強くなれるし幸せに繋がるんだ」という部分は、初代で描かれた光と闇の抗争、光と闇の同一性、光と闇の関わり合いによって強調される日常、って感じでやってること自体は実は似てるのではと感じた。

よって、シリーズ第10作として初代リスペクトな側面は普通に強い作品なんじゃないかと思いますねこれ。表面上は確かにそうは見えないんだけど…。

 

他に驚いたこととしては調べてみると、どうも脚本や構成、展開の方針としての移り変わりがかなり激しい作品だったということ。レジーナやキュアエース周りの正体もそうだし、愛の中でも恋愛をどう扱うのかとか、キングジコチューの本来の正体は別の感じになる予定だったとか、作品を考える上で気になる情報がたくさん出てくる。

そんなギチギチな感じでよくこんな上手くまとまったな…と思う一方で、それだけスタッフの方々が作品を作り上げる上で安易な部分に逃げずにこだわりを通したことの裏付けとも言えるのではないだろうか。作中のキャラクター達のように、まさに悩み抜いたからこそ強くなったとも言える。

 

他に書きたいこととしては掲載している個別感想で置いてるんで、ここまでにしておきたい(キリがないぜ!)

フォロワーがMXの再放送を追っていなければ………そしてまさかの後日談となる小説が発表されていなければ再走に踏み切るのも難しかったと思うので、マジで全てに感謝…。やっぱ週1で一緒に追うの楽しいよね。というわけでハピチャも同じように再走したいと思ってるぞ!!!!!!!!!再履修したい作品No.1なので、すっげえ楽しみ!!!!!!ちなみにネットだとよく叩かれてるブルー神、俺はリアタイ時から嫌いじゃないし、当時の俺はマジで見る目あるよ。頼りないのは確かだけど…。

 

ドキプリの小説版の感想は………形式を検討中です。そもそも450pってなんだよ!!!!!!!!!!多すぎるわ!!!!!!!!!超楽しみ!!!!!!!!!!!!

 


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*1:言動がキモいだけで岡田本人はマジで聖人すぎると思います…。

*2:オトナプリキュアへの当てつけみたいな文章になったが、そもそもS☆Sも5GoGoも作品カラーは元から真面目寄りなので、原作ベースで考えるなら別にそこは違うよとだけ言っておきます。