▲第9話の感想記事
めちゃくちゃ複雑に考えてた謎があっさり解決したり、軽く見ていた部分がすげえ謎を残してきたり、もう何も読めない!!!!そんな第10話!!!!!行くぜ!!!!!!!第2期は完結済みですが、例によって先の展開は知らないです。
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■実質2連続ヤモー主役回では?
ヤモーの登場自体は最初からわかってたけど、みらリコに最も近くて闇の魔法つかいを統括するメインキャラがバッティみたいになってるから、ヤモーはちょっと出てくるだけなのかなと思ってた………が、前回で偽物とはいえドクロクシー復活の素体になったり、3分間とはいえガメッツとスパルダが全盛期のような戦い方ができるような闇の魔法を行使してたり、かなり良い待遇をもらっていた。
そして今回、MAHOガールズの束の間の日常からクロノウストのアジトへのカチコミに至るまで、ずっと出ずっぱりだったというか、最早モフルンと並ぶプリキュア妖精みたいな待遇だったので、ちょっとここまでとは予想外…!第1期放送時の9年前の視聴者に「MAHOガールズとヤモーは同じ部屋で寝食を共にすることになる」って言ったら大罪を抱えたペテン師として処刑されるよ、きっと。
カタツムリニアの石化によりナシマホウ界に帰れなくなったの、すごい盲点だったんだけど、それすらも「イードウ」で即解決!両世界の狭間への移動、狭間の中の遠距離移動も全部「イードウ」でとにかく解決!!!第1期における敵の神出鬼没っぷりが味方になるとこうなるんだな………使える物は全部使っていくぜ!というタフモフを感じるぜ…。
「イードウ」が他の人達の移動にも使われるのは何か新鮮というか、直近で見たフレプリのアカルン並みの万能性を感じるぜ…。ていうか第1期の時は「イードウ」をもっと上手く使えばプリキュア倒せたのでは…。
そんなこんなで振り回されながらもMAHOガールズをずっとサポートし、クロノウストをブッ倒すという同じ目的で好感度を上げていたヤモーだが、ミラマジに圧倒されるクロノウストを見かねて最後の最後で突然の利敵行為と裏切り………。これは一体どういうことだってばよ?
普通に考えるなら悟られないように味方であるミラマジをも騙して、クロノウストを裏から何とかするプランというか思惑があるように見える………のだが、ドクロクシーに歪んだ愛を抱えているヤモーが自身の中にある感情を止められず、再び過去に囚われるような懇願をクロノウストに対して行っていると解釈しても別に不自然ではない………これではアイルと同じである。
だが…真意はどうあれ、クロノウストが「いやもう力は十分に蓄えたし別にお前の力はもういらんが…」とヤモーの懇願を突っぱねたので、本当の目的や真意がこの先わかるかどうかも不透明になっており、めちゃくちゃ消化不良でこの回は終わってしまった…。第2期、もう謎はあらかた片付いて、あとはどう物語が転ぶかを見守るぐらいの気持ちでいたが、ここに来て謎の謎が増えてしまい、な、なんなんだ~~~~~~!!!!!!!!という感情だ…。
いや~~~~………でもヤモーがいくら狂ってるキャラだからって、ここでそういう懇願をクロノウストにするのは解釈違いでは…?という気持ちの方が強く、やはり何か真意があるのでは…?と思わざるを得ない。
・モフルンとの交流を通して「主従関係」の在り方や、かつて敵対していたプリキュア側と共通する「大切な存在への敬愛」について確かめていた
・バッティ達のように「矜持のある闇の魔法つかい」の立場として、闇の魔法が歪んだ形で利用されていたことに憤りを最初から表していた
・何なら自分の中にある「幸せな過去」であるはずの「ドクロクシー」を利用されたことにも憤りを表していたし、そこを無視して主人への敬愛より自身の幸福を優先するようなキャラでもない
・みらいの魔法ガール活動に過剰な反応を向けていたので、闇の魔法つかいとしての矜持はやはりあるはず
・というか最初に石化した時にクロノウストが「気張るな」と囁いてたってことは、ヤモーも抵抗する現象のはず
・幸せな過去への憧憬がまだあるなら「そんなライトに過去を見ているのですか!?」がもうちょっと意味深なトーンになりそう(超主観)
・最初からプリキュアを利用してクロノウストに取り入ることが目的なら、作戦会議中に抜けた茶番を繰り広げる彼女達にもうちょっと必死になるはずだし、狭間世界におけるみらいの「ガッツでクロノウストを探す!」に呆れる以外の反応を示すはず
・(個人的には)第1期エピローグにおける感謝に溢れた「オボエテーロ」に泥を塗られたくないし、相手が誰であろうと仁義を通すキャラであると信じたい…
と、挙げればキリはないんですよ。いやでも俺がヤモーの何を知っている?と言われたら自信ないのは確かなので、解釈違いだと思っているそれは解釈通りなのかもしれないし………。
でもさ………ヤモーが裏切ってまで幸せな過去にこだわるってのは、やっぱおかしいと思うんですよ。ここまであえて話に出さなかったが………だってそれは「ドクロムシー」の存在を完全に無視することになるじゃないですか?
完全に成仏したドクロクシーの遺骨に、過去に起きた出来事が見えていないかのように狂いながら縋りまくって、辿り着いた(本人にとっての)幸せで前向きな未来がMAHOガールズの助力もあった「ドクロムシーに仕える」という結末ですよ?ドクロムシーが今どこにおるかは知らんが、果たしてヤモーはそれを無視するのか?俺はしないと思うんだけど。
そもそも扱い的にクッソ難しそうなキュアホイップが一連のアレに関わってることを置いといても、第2期は間違いなく第1期エピローグの延長線上にある物語なんすよね。そしてソルシエールや渡辺麻友まで事実描写として拾っちゃう第2期が一応はオリキャラであるドクロムシーの存在を頑なに出さないことに、めちゃくちゃ違和感を感じる。椎名龍一は、ほぼ事実描写じゃないから拾わないのはわかるけど。
俺、思うんですよ。今回のヤモーの裏切り展開の意図って「ヤモーは本当に裏切ったのか?そうではないのか?」のドキドキのはずなんです。仮にさ、早々にドクロムシーの存在を出したら「答え」になっちゃうんですよね。つまりドクロムシーを現時点で出してないことこそ、ヤモーの真意に繋がると思ってて、ヤモーは本当に裏切ってたんだぜ!みたいな野暮なことをしないと信じるなら、そういうことなのかなって…。
というわけで、色々考えたが俺はヤモーには何か思惑があると踏んだね。もし違ったら魔法樹の下にドクロムシーを埋めて貰っても構わないよ。いやふざけてる場合じゃなくて、これ普通に真面目な話だからね?納得の行く何かを…提示してくれることを切実に願う。てか何でヤモーについてこんな真面目に考えることになってるんだ…信じられん…。
■そして…あっさり片付く「はーちゃんの成長問題」
「はーちゃんって第1期エピローグでも成長してる様子なかったし、このままだとナシマホウ界で過ごし続けるのって普通に難しいよな~…」
「魔法バレ展開に繋がりそうな描写が第2期では多いし、きっと最終的にははーちゃんの正体もナシマホウ界でオープンになることで解決するのかな~………それって第1期のテーマの否定に繋がりかねないから慎重に描く必要があるよな~………」
「ていうかエンディングのはーちゃん、なんか等身高くない?これもしかして最終的にはーちゃんも大学生の身体になる?いや俺の目が節穴で実は中学生の姿かもしれんけど…」
はーちゃん「魔法で頑張って身長伸ばしたから朝日奈家に普通に上がれるよ!!!!!」
どんがらがっしゃ~~~~~~ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺の…俺の積もりまくった懸念は何だったんだよ!!!!!!!!!????????予想できるかバカ!!!!!!!!!!!!!!!!
そんな心配してたのってお前だけじゃね?って思われる方もいらっしゃるかもしれませんけどね!!!!ニコニコ実況の反応見たら、みんな「えっ!大丈夫なの?」「よくわかんなかったけど、これ成長してるのか?」って困惑してたよ!!!!!!!???????????俺の感覚は間違ってない!!!!!!!!!!!!絶対に!!!!!!!!!!!!!!!
いや違うんだ。はーちゃんが何の問題もなく朝日奈家との再会を果たせたのはね、すごく嬉しい。問題ないならね、それに越したことはない、ないに決まってるだろ。「親戚のひーちゃんもみんな(朝日奈家)によろしくって!」も誤魔化しとかじゃなくて、はーちゃんの中にひーちゃんがいるという話をしたから本当のことなんだってのも良いしよ。
でもさ………どういう原理?????肉体年齢操作って一般魔法だとアレだから、若返り魔法の時もわざわざ「いちごメロンパンに詰まった思い出を元にしている」と無から有は生み出せない制約を上手く調整してテーマ守ってたじゃんかよ!!!!!大学生の姿は「無から有」じゃん!!!!!!!!!いやこれ俺の勝手な解釈かもしれんけど!!!!!!!でもオルーバが行使した闇の魔法に対するアンサーとして綺麗じゃんそれは!!!!!!!
………と、あっさり解決したが故に、逆に色々悩む描写になってしまった…。
精一杯、精一杯の解釈をしよう。よく考えてみろ。そもそもプリキュア達は第1期の時点で子供→大人という身体変化が変身で起きてるじゃないか。まぁプリキュアへの変身や力の行使は一般魔法とは異なる概念で行われてるからな…。それにはーちゃんに至ってはプリキュアとか関係なくアルティメット化による「こんなに大きくなったよ」もあったし、そもそも肉体年齢に縛られるような概念ではないんだ。概念その物なので。
で、第2期では力を奪われたことで一般魔法すら使えなくなっちゃったけど、過去を思い出すことで認識した自身の中にある「あまねく生命」や「強い願い」で自力でキュアフェリーチェへの変身を成立させたな?そう、もうその時点でアルティメット化とまでは行かないものの、フェリーチェぐらいの肉体年齢の変化なら自力で敢行できている。オッケー、そういうことだ、そういうことで納得しよう。
しかも「大人になった」じゃなくて、あくまで「身長を伸ばした」だからな。これ筋肉痛起きるのかよというツッコミは置いといて、原理的には肉体構造を物理的に変化させる魔法なのかもしれない。これなら「有の操作」という範囲に留まってると解釈もできるし、時間制限があるのもわかる。若返り魔法も変化先となる肉体の参考イメージが思い出ってだけで同じ原理だったのかもしれんよ。なぁに、今週のビックリドンドンメカ~♪による肉体年齢操作よりは理屈があるよ。本当か?
この世界における「一般魔法」のルールとは何なのか、そこを改めて考え直さないと難しい話な気もしてきた。でも「無から有が本来はありえない」というのは、第2期冒頭でわざわざ強調してましたからね。そこの設定がなくなってるわけではないはず。となると、滅茶苦茶ギリギリに解釈したこれになっちゃうのよね。
…というか、じゃあ壮太は久々に再会したはーちゃんを見て、本当に何も疑問を呈さなかったってこと…?中学生の姿なんだが??????ケイとの会話でも気にしてる素振りなかったし…。う、う~ん………壮太が中学時代と変わらず熱血バカであり、違和感を抱くに至らなかったと考えるしか………。あるいは…まぁ…はーちゃん大暴走による不可思議現象が起きても気にしてない人達だし…?(?)
とにかく感じるのは、第1期の事実描写を果たしてどこまで広げた解釈を行っているかが、すごく掴みづらい正当続編である…ってところだ。その辺のフォローを材料としてちゃんと仕込んでる部分もあれば、それをしてないが故に第1期を知っている人ほど解釈が難しくなる部分もある。みらい達が第2期で度々口にする「難しいことはよくわかんないけど」が答えなんでしょうけどね…。
MAHOガールズの久々であろうエモーショナルな空中散歩シーンに「何故かはわからないが、わりと見慣れた光景な気もして意外と湧く感情がない…」とか、月見いちごメロンパンって何だよ…とか、幸せな過去に閉じこもるってやっぱ「それぞれの世界の別離(第1期と同じ)」「異なる世界の出会いが生む前向きな未来の否定」なんだな…とか、第1期の混沌が太陽との繋がりがある感じなら今回のクロノウストは月なんだな…とか、色々語りたいことはあるんですけどキリがないのと眠いんで一旦ここまで!!!!!!
マジで話がどう転ぶかわかんねー!!!!!!!!!!と痛感させられる第10話だった。残り2話………なんかもう…終わりなんだなぁ…。長いのか短いのかよくわからないや…。
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