※記事のサムネには貶める意図はありません。
「プリキュアショー?興味ないなぁ…」
そう思ってた時期が僕にもありました。
行きました。えぇ、プリキュアショーは人生初です。一応ネタバレ注意ね。
そもそもなんで興味なかったの?
アニメシリーズ自体は、2012年の『スマイルプリキュア!』からずっと見てるわけですが、興味なかったというより「怖い」の感情を抱いてたんですよね…すごく正直に言うとプリキュアショーには。
だから意識的?無意識的?どちらかはわからないけど、わりと避けてたわけです。
グランドプリンスホテル新高輪にて
— 美山加恋 (@karen_miyama) 2018年5月4日
プリキュアショー開催中。お誘いいただいたのでみんなに会ってきました☺︎
今回はプリアラ組の先輩としての姿をちゃんと見れてなんだか胸がいっぱい。かっこよかった!
キャラソンはスイートデコレーションを少し思い出しました☺︎笑
素敵なライブをありがとう〜! pic.twitter.com/UB8AqOasin
わかりますかね…。いやこれが好きな人には申し訳ないのは承知の上なんですけど(「好き」は否定しないよ!)、当時から不気味の谷現象?邪神モッコス?いやどれも違う気がするけど、とにかく普段見てるアニメのプリキュアとかけ離れた着ぐるみ(本当は着ぐるみじゃないんだけど後で触れます)の造形に、俺は恐怖感を抱きまくってたわけですね。いややっぱ今見ても慣れないなこれ…。女児的にはアリなんこれ…?
元々ショーや観劇自体に特別興味を持ってるというわけでもなかったし、まぁ観に行く理由はそりゃなかったわけです。
じゃあどうして急に?
『魔法つかいプリキュア!』ですよね。やっぱり
この紹介記事でも嘆きを連連と書いてると思うんですけど、ああいうプリキュアショーって円盤なり配信なりでメディア化がほぼされないんですよ。つまりですね、この俺様が『魔法つかいプリキュア!』をいくら愛そうが、彼女達の活躍を見逃した時点でもう死なんですね。一生見れない。こんな悲しい事があるか。
ああいうショーはもちろん、現地で見てこその媒体なので、メディア化に意義を見い出せないというのも理解できるけど、やっぱ悔しい。
「なぜあの時の俺はまほプリのショーを観に行かなかったんだ…?たとえ着ぐるみでも…めっちゃ不気味でも…彼女達は正真正銘のMAHOガールズなんじゃないか…?」
一生この後悔を引きずってたわけです。
というわけで、現行作品の『ヒーリングっど♥プリキュア』、現時点で普通に好きな作品だし、どうせこの後もメディア化されねえなら、後悔しないように観に行ってやろうじゃねえか!というのが発端というわけ。
そもそもですね。ヒープリショーの着ぐるみを事前に見て気づいたわけですが…。
「ヒーリングっど♥ #プリキュア ドリームステージ♪」
— 【公式】劇団飛行船 宣伝部 (@HikosenOfficial) 2020年8月29日
越谷公演が終了いたしました😊
明日の府中公演もよろしくお願いいたします!!https://t.co/51Xj2wQRbs#precure #ヒープリ #舞台プリキュア #劇団飛行船 pic.twitter.com/KBGMnYrVMU
あっ、なんか顔が前より自然(?)になってる…!?えっ、なんか変わってるよね?少なくとも俺が昔、プリキュアショーの着ぐるみに抱いた恐怖感みたいなのはかなり薄れてるんですよこれ。いやまだ不気味には感じるけど、前よりは遥かにマシに感じる…技術の進歩?
あっじゃあ、いけんじゃん!行こう!
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というわけで会場へ
僕は都心に一応住んでるので、都内の会場を元々選ぶつもりだったのだが、なんとなく応募が集中して抽選落ちそうだなーと心配だったので、多少の交通費は我慢して県外の会場を選択。えぇ、案の定田舎って感じでした…。いやでも、すこやか市は都会じゃないし、この方がオツなのかもしれない。
入場前はとにかく新型コロナ対策を徹底していたのが他のイベントと比べても印象的でしたね。手だけじゃなくて衣服にも消毒液かけられるし、事前にサイトで名前や座席番号などを入力していないと入場できない仕組み。恐らく、感染者が出た場合に周りの人含め連絡できるようにするためなのかな。
余裕を持って結構早めに出発してたので、開場前はロビーで待つ事に。
なんか会場限定のミラクルライト?っぽいグッズを売ってたが、多分俺が買っても倉庫行きになるだけのような気がしたので購入は見送った。後で後悔するんだろうなぁ…。
で、ロビーの適当な椅子に座って、周りの子連れ家族などの客を眺めてたわけだが、一部の幼女先輩達はヒープリキャラのコスプレなどをしていて微笑ましい。ちなみに大人はコスプレ来場禁止らしいです。
いやぁ、女児向けアニメがちゃんと今でも彼女達に楽しまれてるのは良い事だ…と実感を噛み締めてたら、隣の席の家族を見て目を丸くしてしまった。なんか双子の女児が『魔法つかいプリキュア!』の魔法学校制服のコスプレをしていた。
ヒープリのショーなのに何故まほプリ!?というのはこの際どうでもいいのだが(自由だし)、いやぁ、双子のペアですよ。興奮しちゃいましたよ。まほプリでそれをやるって文脈が強すぎるんですよね。いや親御さんは意識してないかもしれないけど。まぁ親御さんが強火まほプリ民なのは間違いないですよね、ええ。話しかけに行ったら間違いなく通報されるので控えましたが、できれば同志として一度お話してみたかった…。
開場
まほプリの話で脱線してしまった…。
というわけで、いざ観客席へ。席とか特に意識してなかったので、この時にやっとチケット上に書かれた席を確認した。そして結構席が前だという事に気づいた。正直ありがたい。ショーなんだから間近で見たいよねそりゃ。
ショー開始前にお姉さんとヒーリングアニマル達(パペット形式だったと思う)による「お約束コーナー」が開始。上映中の注意的なヤツですね。
暴れやすい子供も多く主に親御さんに向けてるので仕方ないんだが、ヒーリングアニマル達がバックにいるって事は案内のお姉さんも実質ヒープリ世界の住人(?)という事になり、そのお姉さんの口から「新型コロナウイルス」のワードがたくさん出てくるというのはなんというかヒヤヒヤしましたね…。事実上、ヒーリングアニマル達が新型コロナを認識してるわけだから、ビョーゲンズなんかよりこっちをどうにかしてくれとは、子供の視点でならないんだろうか?考えすぎか…。
とまぁ、作品が扱ってるアレコレ的にも新型コロナに言及するのはすごくタイムリーというか、ある意味マッチしてるというか、そんな余計な事を考えてる最中にショーが始まるわけです。ところでショーのために滅茶苦茶早起きしたので、すごく眠い(ネブソック)これ睡魔と戦いながら楽しむ事になりそうだな…。
ストーリーとか
開幕は追加戦士であるアスミがハープで音楽を奏でながら登場。これ先代プリキュアの時から弾けてたのか、それとものどか達と触れ合う中で習得したのか気になりますね。と調べたら、先代のアースは音楽を奏でヒーリングガーデンの住人を癒やしてたとからしいので、多分その時のから引き継いでるのかな能力。
あらすじを大まかに。
アレコレあってアスミがハープで音楽祭に出場しようとするが、プリキュアの面々に嫌がらせをしたいシンドイーネがハープを盗もうと暗躍する。
かくれんぼや追いかけっこを繰り返しながら、最終的にハープの奪取に成功したシンドイーネはこれをメガビョーゲン化。ついでに事の成り行きを見ていたダルイゼンも音楽祭の照明を媒体にメガビョーゲンを誕生させてしまう。
さらに二体のメガビョーゲンが合体し「スーパーメガビョーゲン」が誕生。その圧倒的強さにプリキュア達も苦戦する…みたいな感じ。
ヒープリのテーマは「生きる」なのだが(どっかでスタッフが言ってたはず)、このプリキュアショー自体のシナリオには特にそこは汲み取られてないと感じたのがまず第一印象。良い意味でも悪い意味でも、ヒープリの通常の日常回って感じですね。まぁショーの目的はメインターゲットに楽しんでもらう事なので、それが達成されていれば特にこだわる事じゃないというのは理解する。
ショーなので当然音楽的な要素も強いわけだが、これって毎回そうなんだろうか?「歌には魔法みたいな力ある」と、『奇跡の魔法』(ま~たまほプリだよ)みたいな事を言い出すので、自然と音楽の在り方や効果がテーマになるのかなと。
ストーリーの見所としては、ダル君とシンドイ姉さんの共同戦線(?)があったり、ダル君とシンドイ姉さんが可愛かったり…あれ…なんで敵の事ばっかの感想になってるんだ…。とにかく舞台を縦横無尽に動くキャラクター達はやはり圧巻の一言であり、TV本編では味わえない臨場感だなぁと思いましたマル。グアイワルさんも出して欲しかったな…なんかハブられてるみたいで寂しい。
あと地味にラテ様がメガビョーゲンだけじゃなくて、ビョーゲンズの幹部達も頑張れば場所を探知できることが判明したりと設定厨的に気になる部分も。これまだ本編でやってないよね?ショー限定の設定の可能性も否定できないが、今後本編でこの能力が出てくるのかが気になってしょうがない。
終盤のバトルではなんと、ハグプリのキュアエールと、スタプリのキュアスターが助太刀で登場。いやわっち初心者なんでわかんないんですけど、先輩プリキュアが登場するのってショーで毎回やってる?やってるならまぁ往年のファン的にはサプライズではないのかもしれんが。
なんかもうお互い会った事あるみたいな感じだったから、多分公開延期になった春映画後の時系列なんだろうねこれ。
個人的にキュアエールとキュアスターが、ダル君やシンドイ姉さんと肉弾戦を交わしてるという状況がすごいと感じてしまった。プリキュア本編の現行敵幹部が他シリーズのプリキュアと戦うのって中々ないレアケースですもん。直近だとハグプリのオールスターズ回ぐらいか。
最後はハグプリ・スタプリ・ヒープリの全メンバーが集結し、各主題歌などをダンス。いやぁ数の暴力というか、やっぱ現実的にスペースが限られてる舞台上で、あんなにたくさんのプリキュアが踊るというのは、やっぱここでしか味わえないよねえ。これは幼女先輩達も大興奮だろう。映画のスクリーンとかと違って、目の前で踊ってるんだぜ?間違いない。
演出とか着ぐるみとか
さて、僕が冒頭で散々「不気味だ」と心配していた着ぐるみ。間近で見るからには、その評価は極端になる事に違いない、と色々思うところはあったのだが、造形自体には何ら違和感なく鑑賞する事ができたと言っておこう。
やはり完全ではないにしても昔に比べれば、着ぐるみの顔も含めた造形はレベルアップしていると感じ、そこへ聞き慣れたアニメボイスが実際に入る事で、しっかりヒープリの作品の一つだと認識する事ができた。
というか、見返して思ったんですけど、別にこれ着ぐるみじゃないですよね。今更気づくか。衣装や手足は生身だし、変わってるのは顔だけか?高いクオリティのコスプレで顔だけがなんか上書きされてる感じ。よく考えたらこれどうなってんだ一体…。調べたけど、ラバーマスク?って奴なのかな。
そりゃ普通はアンバランス感出るよなぁ…と思う。でも再三言うように、それが薄れてきてるのは良い傾向なので、このままさらに技術(?)が進むと良いですね。
ただ、メガビョーゲンといった怪物は普通に特撮で見るようなスーツというか着ぐるみというかそういう感じだったと思う。アニメ本編のような巨体は当然再現できていなく、ほぼ人間サイズになってしまってるのはちょっと残念でしたね、仕方ないとはいえ。
パペット式で動くヒーリングアニマル達やラテ様は、土曜日に毎週配信されてるヒーリングアニマルTVを見ていた事もあり、違和感は感じなかった。まぁでも下の演者が映らないようにするために行動範囲が狭まるのでそこは大変そうだなぁと思いました。そこを何とか工夫するのがこういうショーの面白さでもあるとは思うけどね。
演出面で言うと、ここは俺も大興奮。見たい物が見られた。
そうアレです。Twitterでも見た事あるアレ!プリキュアの瞬速変身シーン!
ショー序盤の変身は、のどか達が暗闇に隠れ、映像を投影するための垂れ幕(?)が下りてきてそこにアニメ本編で使われている変身バンクを映すだけという感じだった。まぁ普通に大人なら裏で何が行われてるかわかっちゃうヤツですよね。
しかし、後半の「決め変身」は違った。舞台の横から小さいパネルが高速でスライドしてくるのだが、そのパネルがのどか達を隠した一瞬でプリキュアが登場!あっこれかぁ~~~~~~~~一体どうなってんだこれ~~~~~~ってなった…。大人の目線でも本当にのどか達が一瞬でプリキュアに変身したかのようにしか見えないので、マジでこれがすごい。アクターは小さいパネルに張り付いて移動している…?いやまさか…現実的ではないよな…一体どういうカラクリなのか気になるわ…。
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新型コロナで変わったところ
どうやらいつものショーは声を出しての応援だったりはOKらしいのだが、今回のショーは発声禁止という事で前述のお姉さんからもお願いがあった。仕方ないね…。
その代わり、劇場販売のミラクルライトを振る事で応援してね、という形。プリキュアはこのフォーマットが昔からあって、今回の新型コロナにもそれで対応できるから強いね。
あとプリキュアとのハイタッチ会?とやらもあったらしいが、これも中止。ショーの途中で舞台上のプリキュア達を撮影できるコーナーがあったんだけど、アレがその代わりだったんだろうか。なお僕も撮影したけど、ネット上のアップロードは禁止との事なので、残念ながら掲載はできない。無念。
本来できてた事ができないというのは、やっぱり辛いね…早く収束して欲しいっす。
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というわけでそんな感じで終演。いやとりあえずアレですね。一生に一度は行きたかったプリキュアショーをとりあえず無事に安泰に見れて良かったという感想ですね。
再三言うように、やっぱプリキュア達の不気味と感じてしまう顔などが不安だったわけで、そこがちゃんと払拭されてるのも良かった。このクオリティを維持してくれるなら、今後のプリキュアショーも行きやすいってもんです。
演出や最後のダンスショーとかはやっぱすごく良かったとして、ストーリーはまぁこんなもんかというのは仕方ないかな。
また新しいショーがあれば、せっかくだし行きたいなぁと思ってます。そう、後悔しないようにね…。
会場近くの食堂の麻婆豆腐、美味しかったです。
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