まぎかる゜火葬場

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感想『まちカドまぞく』 グイグイ引き込まれる日常

感想という程でもないが…とりあえず見終わったので、簡単に所感を。あ、アニメ版ね。

あまり込み入った感想を書こうとすると永遠に記事が完成しない事が最近わかったので、本当に簡単に行くし、今後もそれで行きたいです。

 

と、まぁ、1月の記事で見る見る言いながら結局忙しくて、今ようやくアニメを一気見する事ができた…。新型コロナの影響で現行で見てる作品が放送休止になり、時間が空いたのでようやくという所。ダメだなこりゃ…。

視聴環境としては、去年の大晦日辺りにニコ生で一挙放送されてたので、タイムシフトとコメントを保存して視聴した感じ。

 

原作は「まんがタイムきららキャラット」で2020年現在連載中の4コマ漫画。きらら系アニメの例に漏れず、少女達の日常を描いたコメディ作品。

見始めた当初の所感としては「テンポが速すぎて大変」という感じだった。登場人物の台詞もかなり速いし、台詞を脳内で処理してる間にもう次のシーンに移っているので、とにかくそこが大変だった。なんでも、これでも1クールで2巻分しか使ってないらしい。原作は密度どんだけあるんだよ…!

 

日常系アニメとして目立っていたのは、なんといってもシナリオの「縦軸」の太さかな。「魔族」や「魔法少女」というファンタジー要素が作中で取り扱われてるけど、それらがただの飾りじゃなくて、しっかりストーリーラインに組み込まれており、お話もそれらを中心とした物になっている。主人公・シャミ子やその一家を取り巻く封印の謎、桃を始めとした魔法少女の過去、舞台となる多魔市の設定、それらが日常を追うごとに解き明かされていくので、これが結構グイグイハマる。

一見すると、ほんわかしている世界観だけど、ところどころ闇を感じさせるというか、普通に設定がシリアスなのも好みでしたね。「魔族狩り」とか「穏便派」とか「魔力切れると消滅」とか…。

 

そしてなんと言っても、やっぱり注目したいのはシャミ子と桃の関係値の変化。見る前は前評判で百合的なアレなのかな、と思ってたのだが、百合というよりお互い心を許していくビジネスパートナーみたいな感じですよね、二人は。わりとサバサバはしてる。そこら辺、安易にくっつけない(百合的な意味で)匙加減も好みですね。まぁもっともアニメで終わった部分までの話なので、原作だともっと先に進んでるのかもしれないが。

最終話の闇堕ちのくだりは、一旦保留という形になったが、桃がいざという時にシャミ子の眷属になる展開が熱い形で挟まれたら泣いちゃうかもしれない。

 

総じて、二人の関係性がただ日常でワチャワチャして深まるのではなく、上述の作品を取り巻く設定が解き明かされる過程と共にあるのが、きらら系列としては結構異質だなーと思った。

この先も多分、色々謎が解き明かされていくんだろうけど、その度に二人の関係性がどう変わるのかとても気になってしまう。

 

声優面で言うと、やっぱシャミ子の声優・小原好美ですよね。うん、やっぱ好きなんですよね、この声。他作品と比べると大分落ち着いてるけど、この変な声がたまらんのですよ。「ヴェー」みたいな。シャミ子は基本おバカキャラなので、そこにも合ってましたね。

桃は…声高いと思ってたから「声低ッ…!」とめっちゃ驚いたな…。

 

ところで「シャミ子が悪いんだよ」って台詞一回も出てこなかったな…。そんな…ネット流行語100でも賞もらってたのに…。

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なんだろう…この作品、おもしろさの言語化が非常に難しい。というか、別に特別おもしろいわけでもないんだけど、何故か引き込まれてしまう謎の魅力がある。多分、設定とかを深く理解して、噛めば噛むほど面白くなる作品なのではないかと思う。アニメを軽く1巡するだけでは、真に楽しめないのかもしれないね。スルメってヤツです。

 

というわけで、原作の購入を検討中。普通に先の展開が気になるからね。何より縦軸が強い。問題は1年に1巻ペースの発刊のようなので、このタイプの漫画は個人的にあんま続かないんすよね…。前巻の内容忘れちゃったりしてるし…。見てる漫画作品これ以上増やすと色々大変だし…うーん、どうしようかなー^^;

 

(1700字)