『映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!』の感想的な。一応ネタバレ注意。
最近時間なくて中々ブログ更新できぬ…。日記感覚で軽く行きたい。
2020年5月8日17:59までの無料配信だそうなので是非。
現在進行系で世界を揺るがしているCOVID-19のせいで、プリキュアの最新映画が公開延期になってしまった。その代わり、不幸中の幸い(?)ながら、歴代のプリキュア映画ほぼ全てを公式が無料公開という太っ腹なキャンペーンが開催中。
普段俺のツイートを見てる人なら知っているかもしれないが、俺はプリキュアシリーズの中でも2016年に放送された『魔法つかいプリキュア!』(以下、まほプリ)がこれでもかという程大好き、いや愛してる作品なので、この機にもう一度まほプリメンバー…もというMAHOガールズが登場するこの映画を再び視聴してみたんだぜ。
この映画を見るのは、映画館での鑑賞以来。大体4年ぶりですね。そうか…もう4年経ったんだな…。
まほプリジャンキーと言っても、この映画は「かなり唐突に挟まるミュージカルパート」「可哀想になるぐらい滅茶苦茶に痛めつけられるMAHOガールズ」「歴代プリキュアが総登場するオールスターズシリーズ自体へのマンネリ感」「当時まだ1クール目で関係値もまだまだなのに、滅茶苦茶お互いを求め合うMAHOガールズ」など諸々が合わさり、当時はそこまで良くもなく悪くもなく…という印象を抱いていたなー。
で、久しぶりにYouTubeで見たんですが………
すっごく『魔法つかいプリキュア!』~~~~~~~~!!!!!
いやですね、『魔法つかいプリキュア!』という作品の文脈を理解した上で再鑑賞してみると、中々グッと来る映画だったんですよね…。最後ちょっとうるっと来ちゃったよ…。
敵役の魔女・ソルシエールは、師匠から「究極の魔法」を教わろうとするものの、小さい頃からずっと謎の子守唄だけ聞かされ、教わる前に師匠は他界してしまう。何故、究極の魔法を教えてくれないのか、それを本人(恨まれている)から聞き出すのに必要な死者蘇生をするため暗躍するというのが、作中で起きた事件の大筋な流れ。
最終的に、謎の子守唄こそが「究極の魔法(治癒魔法?)」だったと判明するわけですが、これってまほプリという作品の根底にある「言葉こそが魔法」だという事に気付かされた。
やはり、俺としてはまほプリ49話のみらいが言葉を口にしてリコ達との再会を果たした一連のシーンを思い出さずにはいられず目頭が熱くなってしまったわけなんですよ。
そういうところが、現行作品の持ち味が薄くなりがちのプリキュアオールスターズでありながら、しっかり「まほプリ」の文脈乗ってて再評価してしまったな…。
あと、先輩プリキュア達の助力でお互いの歌を頼りにようやく再会できたミラクルとマジカル。これもやっぱ、まほプリ49話の再会シーンを想起させてしまうわけですよ。
「♪やっと逢えたね~もう離れない~」じゃないんだよ!また離れるんだよお前ら!!!!!!!
終盤の歴代プリキュア達が手を繋ぎ合うシーン。これもやっぱ「まほプリ」ですよね…。だって、まほプリって「手をつなぐことによって生まれる友情と奇跡」がコンセプトの作品ですもん。
脚本が同じ村山功さんだからこそ、「まほプリ」で大事にされている設定やコンセプトがプリキュアオールスターズでも上手く乗せられたんだなと、そう感じた作品であった。
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逆にまほプリ本編でMAHOガールズが得ているような描写がなかった物は、「この映画で解決していたのか…」と膝を突いてしまった。
何の事かというと、MAHOガールズって、基本的に他のプリキュアとは違って世界を守るだとか、平和を守るだとか、他人や敵を助けるだとか、それを目的に戦っていないと思うんですよね。彼女達は自分達(みらい、リコ、はーちゃん、モフルン)の日常を脅かされないために戦ってる描写が本編ではかなり目立っていた。結構、利己的なんですよ彼女達。それは映画のミラクルがズタボロにされた時の「なんで私がこんな目に…」という従来のプリキュア像からかけ離れた台詞からも意図的なはず。
別にそれが悪いとかじゃなくて、むしろそれが彼女達の家族っぷり(間違いなく他プリキュアシリーズにはない物)というか、絆というか、そういう結束力が強調されてて、むしろLOVEなのだが。それが『魔法つかいプリキュア!』の最大の特徴且つ他プリキュアシリーズとの相違点で、本当に愛おしいんですけどね。
でもこの映画のMAHOガールズは、ボロボロになり、一回諦め、最終的には再起して、初対面のプリキュア達を助けるために戦う。
この映画のMAHOガールズってとにかくまだ弱い後輩というか、新人感をすごく強調されてるんですけど、それってやっぱ他人を助けるために戦う先輩が集うプリキュアオールスターズならではだね。しっかりプリキュアオールスターズである意味があるというか、同じように先輩プリキュア達から意志を受け継いでプリキュアになったキュアエコーがピックアップされているのもそういう事だし、そのキュアエコーから「あなたは、何故今まで戦っていたの?」と問いかけがあったのもそういう事ですよね。
ちなみにこの時のマジカルの咄嗟の答えが「立派なプリキュアになりたくて…」なので、やっぱり利己的なんですよね~~~~~~リコだけにそういうところだぞお前ら、いや本当愛おしい。
この映画は、普段は利己的に戦っているMAHOガールズが先輩プリキュア達から、他人のために戦う「プリキュアの魂」を部分的にでも受け継いだ物語でもあるわけですよ。リコが先輩プリキュアから色々学ぼうとするシーンもありますしね。
まほプリ本編で欠けていた部分をここで補完できてたわけなので、彼女達が活躍する『魔法つかいプリキュア!』はやっぱりプリキュアシリーズの一つなんだなと。
話が脱線しますけど、キュアエコーめっちゃキュアフェリーチェ感すごかったな…。すっげえMAHOガールズに溶け込んでて、マジでキュアフェリーチェに見えたぞ。
『魔法つかいプリキュア!』とは、どういった作品なのか。何をもって「プリキュア」なのか。それらを改めて考え直す事ができた。無料配信がなければ、この映画は俺の胸中でずっとモヤモヤを抱えた作品だったかもしれない。
COVID-19で大変な中、このような再評価の機会を与えていただき、本当にありがとうございます。さて、次はキュアモフルンだ…。
そういえば、この映画はーちゃん全然出てこないな…。
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