すっげえ長いです、ごめんね。分割するしかねえ。
はい、前編ではあんな事言ったけど…そうは言っても自分で好きなポケモンを育てて、好きな構築で対戦したいって人がほとんどですよね。わかってるよ、わかってますとも…ちゃんと解説します。
まず、厳選や育成に入る前に「育成環境」を整えなければならない、当然ですね。こればかりは避けて通れないので。面倒ですが、一度整えて方法さえわかれば後は流れ作業なんで頑張れ。
マックスレイドバトルをやりまくろう
というわけで、まず真っ先に達成した方が良いのは、色々周回するための「ポケモンのレベル上げ」。後続のポケモンのレベルを上げたり、お金を稼ぐにもまずはこれが必要になる。
今作から登場した新道具に「けいけんアメ」という物がある。レベルを1しか上げられない「ふしぎなアメ」と違って、一定の経験値をそのポケモンに与えるという道具なので、これを使いまくればポケモンのレベル上げはあっという間に終わるという代物だ。
まずはこれを大量に確保するために、マックスレイドバトルをやりまくろう。対戦にほぼ必要になる「ダイマックスアメ」もここでしか入手できないので、必ず周回が必要になる。
そのためには周回用のポケモンが必要。とりあえず俺が推薦するのはコイツ。
ムゲンダイナは、ダイマックスしたポケモンに2倍のダメージを与えられる高火力技「ダイマックスほう」が使える、マックスレイドバトル周回のエース。長ったらしい特性「プレッシャー」発動や技エフェクトが、マルチプレイで邪魔になってしまう以外は申し分ない性能になっている。
まずはシナリオ中で捕まえたムゲンダイナで難易度低めのレイドバトルを回りまくって「けいけんアメ」を集めよう。技は「ダイマックスほう」「ヘドロばくだんorベノムショック」「かえんほうしゃ」辺りがあれば大体対応が可能だ。
(「こだわりメガネ」という特攻を1.5倍にするアイテムを持たせればさらに楽になる)
集めた「けいけんアメ」はとにかくムゲンダイナ自身に突っ込む。これを繰り返しムゲンダイナのレベルを最大の100にする事を目標にしよう。
ムゲンダイナが強くなればマックスレイドバトルが楽になるのは明白。加えてマックスレイドバトルに参加するNPCのレベルはこちらのポケモンのレベル×7割に調整される。つまり、ムゲンダイナのレベルが高ければ高い程、お供のNPCも強くなるのでとにかくレベル上げが大事なのだ。
なお、ムゲンダイナの努力値は別に適当でOKだと思う、何なら振らなくても良い…多分。マックスレイドバトルはいくら高火力のダメージを与えても一定の値で切り上げられたりするし、そもそもムゲンダイナといった禁止級のポケモンはガチ対戦環境で使用する事がほぼ不可能なので、特別なこだわりがなければ努力値適当でもいいんじゃね?と俺は思う。仮に振るとしたらCS特化かな。
ムゲンダイナでマックスレイドバトルをとにかく周回できるようになれば、対戦用ポケモンの育成も物凄く楽になる。なので、まずやるべき事にこれを置いた、いいね?
金策用のニャースを育てて、リーグ周回しまくろう
ややこしくない一番楽な方法でポケモンを育成するには、とにかくお金が必要になる。あ、ゲーム中のお金ね。リアルマネーじゃないよ!
というわけで、2020年1月15日まで「ふしぎなおくりもの」で早期購入特典として受け取る事ができた「特別なニャース」が必要になる。残念ながら入手できなかった人は、余りを誰かに譲ってもらうか、無限W(※バグ技なのでここでは解説しない)を利用してお金を稼ごう。
この特別なニャースは特別な姿であるキョダイマックスに条件付きでなれる個体で、注目すべきは特別なダイマックス技である「キョダイコバン」。ニャースのレベルが高ければ高い程、使用回数が多ければ多い程、戦闘後に拾えるお金が増える技で、最大で約10万円のお金を1回の戦闘で稼ぐ事ができる恐ろしい技だ。ついでに相手は混乱状態になる。
「キョダイコバン」はノーマル技から変化し、威力も変動する。なので、ニャースになるべく高威力のノーマル技をまずは覚えさせたい。ニャースが覚える一番威力の高いノーマル技は「とっておき(威力140)」なのだが、これを覚えさせる手順は初心者にはわりと難易度が高い物となっている。とりあえずニャースは「キョダイコバン」を3回撃てるだけでも役割を果たせるので、一番簡単なのはLv36で覚える「きりさく(威力70)」だろうか。
ついでにゴーストタイプ対策で「シャドークロー」や、役目を終えた後に攻撃しながら控えと交代できるように「とんぼがえり」も覚えさせたいところだ(もちろん必須ではない)
技の準備ができたら(orしてる最中)今度はニャースに「けいけんアメ」をぶち込みまくってレベルを100にしてしまおう。ついでに「ダイマックスアメ」も投入できると尚良。
ニャースの努力値はHA特化が望ましいが、先程言った通り「キョダイコバン」を3回撃てれば良いので、ぶっちゃけ努力値は適当か振らなくても良い。
ちなみにこれが俺の周回用ニャース。
準備ができたら獲得できるお金が2倍になる「おまもりこばん」or「こううんのおこう」を持たせて、シュートシティ東の「ポケモンリーグ本部」に向かおう。全シナリオ終了後ならスタジアムでいつでもリーグを開催できるようになっている。
後は基本的に先発でニャースを出し、キョダイコバンを3回撃って、控えの強いポケモンでNPCをぶっ倒すだけで、最大30万円以上を一度の周回で手に入れる事ができる。これをひたすら繰り返そう。ついでに低確率でガンテツボールや「かえんだま」といったレアアイテムも手に入るかもしれないので一石二鳥だ。
周回中の要注意トレーナー
・ウェイorオニオン(シールドのみ)
使ってくるポケモンが全員ゴーストタイプなので、ニャースの「キョダイコバン」が一切合切無効化されてしまう。つまりこの二人との戦いのみ、得られるお金は極端に減る。
「みずびたし」とかで相手のタイプ変える方法もあるらしいがハッキリ言って手間だし現実的ではない。諦めて控えのポケモンで淡々と倒してしまおう。
・ダンデ
初手がゴーストタイプのドラパルトなので、いきなりキョダイコバンを突っ込むと無駄になる。
先に他のポケモンで処理しておくか、ニャースのシャドークローで倒してしまうかの対策が必要になる。
・ホップ
この兄弟基本邪魔だな!?
ニャースを出してると二体目にザシアン/ザマゼンタを繰り出してくる。そのままキョダイコバンで殴っても良いが、反撃でニャースが一撃死してしまうのが要注意ポイント。
二発だけ撃って諦めるか(混乱による自傷で反撃されないこともある)、ザシアン達がいなくなるまで最初は他のポケモンで処理するとかが必要。どうせ最後のキョダイアーマーガアが固いので、後者の場合でもしっかり三発は撃てる。
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ここまでで育成自体は可能
個体値にこだわらなければだが、ひとまずこれで対戦向けに最低限の育成は可能となった。
育てたいポケモンを適当に捕まえて、ドーピングアイテムやダイマックスアメを投入するだけで良い。
ポケモンは出来れば、マックスレイドバトルに出現する個体から調達しよう。何故なら星の数が多ければ多いほど、個体値のV箇所(最高値)が増えるからだ。
努力値振り
「野生ポケモンをチマチマ倒す」「ポケジョブにポケモンを送る」といった手段でも努力値は振れるが、今作では比較的時間も手間もかかるので、ここではその方法を採用しない。
その代わり、ニャースによるリーグ周回で稼いだお金がここで火を噴く、金で全て解決!
シュートシティ南のポケモンセンターに行き、ショップで伸ばしたい能力に対応するドーピングアイテムを一気に買ってしまおう。
例えば攻撃に全振りしたいなら「252ポイント」が最大なので、タウリンを26個購入。それを全部ポケモンに飲ませるたけで終わり!
続いて、もう一つの伸ばしたい能力にも同じ事を行えばOK。
この状態で、ステータス画面でXボタンを押すと…
全振りした二つの能力がキラキラ光ってる事がわかるだろう。
だが、まだこれで完成ではない。努力値の項でも解説した通り、この状態だと振れる努力値がまだ「6ポイント」余ってる。最後にHPでも何でも良いので、対応するドーピングアイテムを1個使おう。
努力値を表すグラフの色が黄色→水色になった事がお分かりだろうか。これは全体で努力値をMAXの「510ポイント」まで振ったという印。つまりこれで努力値振りは終了なのである。
ね、簡単でしょ?簡単か?いや、簡単だよ昔と比べれば遥かにねぇ…。
努力値を振り直したい場合
「ネコブのみ」といった木の実で、該当の努力値を「10ポイント」下げる事が可能。つまり、26個投入すれば0になる。
剣盾の努力値リセット方法は現状これしか存在しないのだが、肝心の木の実(ワイルドエリアとかにある)は大量に手に入る代物ではないので、努力値振り直しはかなりハードルが高い行為だという事は覚えておこう。
レベル上げ
剣盾は、どのレベルのポケモンも基本的に対戦ルールではLv50に自動調節される。つまり、極端な話だが、レベリングを全く行ってないLv1のポケモンでも対戦に出す事が可能。
そうは言っても、レベルを上げないと覚えてくれない技などは存在するので、レベリング必須なパターンの方が多い。
一番手っ取り早いのは、マックスレイドバトル周回で稼いだ「けいけんアメ」などを使用する事。チマチマNPCを倒して経験値を得るより圧倒的に速い。
なお、注意だがNPCのポケモンを倒してレベリングする場合は必ず努力値振りを終わらせてからにしよう。じゃないと、余計な努力値が先に入ってしまい、後で木の実でポイントを下げる手間が増えてしまう。
性格補正の変更
このポケモン、物理火力のために「いじっぱり(攻撃↑ 特攻↓)」にしてたけど、素早さ微妙に足りないからやっぱ「ようき(素早さ↑ 特攻↓)」にすれば良かったなぁ〜〜〜
みたいになる事は対戦を繰り返してると、わりとありがち。でもポケモンを新たに捕獲して育成し直すのも面倒。そんな時のお助けアイテムが「ミント」だ。
シュートシティ中央上にあるバトルタワーで50BPと交換可能。例えば「ようき」にしたいなら「ようきミント」と交換してポケモンに使おう。
すると、そのポケモンの性格自体は変わらないが、性格補正(1.1倍とか0.9倍のやつ)が変わるはず。
どこが補正されてるかは、ステータスの文字色が赤色になってるか青色になってるかで判別できるので参考に。
特性について
特性には「通常特性(1〜2種類)」と「夢特性(隠れ特性)(1種類)」がある事は前編で説明した。
基本的に用意するポケモンは最初から目当ての特性である事が望ましい。
ただし、通常特性に限り「とくせいカプセル」という、バトルタワーでBPと交換してもらえるアイテムで、特性の変更が可能。
例えば、特性「ほのおのからだ」のセキタンザンはそれ含め2種類の通常特性を持つので、そいつにカプセルを投入すれば「じょうききかん」に特性が変更される。よって、どうしてもという場合はこれに頼るのもアリだ。
注意点としては「夢特性」とは互換性が一切ない。つまり、通常特性のセキタンザンは夢特性になれないし、その逆も然り。この不可逆性は覚えておこう。
個体値強化
わりと手間かかるしリターンも(素早さ以外は)意外と少ないので優先しなくても良いかもしれない。
Lv100のポケモン(各種アメで上げよう)に限り、バトルタワー右側の受付で行える「すごいとっくん」で指定の能力の個体値を最大のVと同値に反映してくれる。極端な話、その辺で適当に捕まえたポケモンでも最大理想値のステータスになってくれる。ただし、内部の個体値自体は据え置きなので一応注意。
利用にはマックスレイドバトルやBP交換で入手できる「ぎんのおうかん」or「きんのおうかん」が必要。前者は指定した一つの能力を、後者は6つ全ての能力を強化してくれる。
使用したい数に対してわりと枯渇しがちなアイテムなので、利用は計画的に。もちろんいらない能力をVにする必要はない(物理型ギャラドスなら特攻など)
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育成・対戦用アイテム入手のためのBPの稼ぎ方
育成では「◯◯ミント」「とくせいカプセル」や「ぎんのおうかん」、対戦では場合によりけり「こだわりメガネ」といったポケモンに持たせるアイテムが必要になる。
いずれも基本的には、バトルタワーなどでBP交換が主な入手手段。そのため、ある程度はバトルタワーでのバトルをこなし、BPを稼ごう。
バトルタワーに出てくるNPCが使うポケモンは、ガチ対戦でも通用する調整が加えられる事も多く、正直旅パのポケモンで勝ち数を上げるのは容易ではない。
なので、基本的には前編最後に紹介したレンタルパーティを使い、勝ち進む事をオススメしたい。
あるいは、バトルタワー右の受付で貸し出してるレンタルチームでもOK。ゲーム側が用意したポケモンだが、我々プレイヤーが作ったガチPTと大差がないレベルでしっかりと調整が加えられている。
俺のオススメは「きほんぐみ」、シングルの話ね。オノノクスがかなり強く、先発に出し「りゅうのまい」を一回積んでおくだけで、大抵のポケモンは一撃で吹っ飛ぶ。心配ならダイマックスで一方的に蹂躙する事も可能。
残り二体はお好みだが、俺はゲンガーとエースバーンを選んだ。これで特に困ったことはない。
バトルタワーを進めていくとランクが上がり、ここでは大量のBPと、ミントといった育成用アイテムも入手できる。マスターランクまで進めてしまえば、それまでに得たBPで困る事はあまりないと言えるだろう。
また、2月初旬から解禁の「Pokémon HOME」では、ボックスに預けているポケモンの数に応じてBPと交換できるポイントが貰えるらしい。過去作の「ポケモンバンク」と同じであれば、これだけでどう使っても余ってしまう程のBPが貯まるので、もしかしたらバトルタワー周回すらいらなくなるのかもしれない。
ちなみに、最初に解説した「個体値ジャッジ機能」は、バトルタワーで6勝すると解放される。なので、個体値にこだわるならバトルタワーへの挑戦は避けて通れないぞ!
というわけで、滅茶苦茶長くなってしまったが、とりあえずここまでにある事を理解して実行すれば、最低限対戦用のポケモンを6匹用意する事はできる…はず。
剣盾において、ポケモンの能力や技、ステータスで変更できない要素は実質「夢特性かどうか」「キョダイマックスかどうか」のみ。努力値も個体値も性格補正も、全部後からアイテムで変更する事が可能だし、複雑なのでここでは説明してないがタマゴ技とかも一部を除き、全部後から覚えさせる事も可能。なので、特性やキョダイマックスかだけ決めて、目当てのポケモンが用意できれば、後は上述の方法で対戦用ポケモンに仕立てあげる事ができる。
解説は以上です。頑張ってください。本当にこの解説で大丈夫なんだろうか…(自分で書いてて不安になる)
複雑に見えるが、方法さえわかれば本当に難しくないので、よろしくお願いします。
ところで…準備さえ出来れば、もっと簡単にポケモンを育成する方法があるんですよ…。孵化厳選って言うんですけど…(→おまけ・孵化厳選 に続く!)
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