ポケモン剣盾、発売から3ヶ月ぐらい経ちましたね。時間の流れが速すぎるぜ。
本編史上初の有料DLCも配信されるという事で、剣盾を後から買った人もいると聞く。そう、このゲームを遊び始めるのはまだまだ遅くない。
特に剣盾は、ポケモン自体が初めてだったり、久しぶりに復帰したという人もかなり観測できる。
そんなわけで、プレイヤーの中には「ポケモンの対戦を始めてみたい」という人は少なくはないのではないだろうか?そんな人達に言いたいのだが、間違いなく対戦に参入するなら今がチャンスである。何故なら…
・育成環境の大幅な改善により取り返しのつかない要素がほぼ消失
・登場ポケモンの一斉削減により対戦環境で覚える必要のある事項が減少
・『Pokémon GO』及び「ピカブイ(前作)」による初心者の増加
・上述の理由による対戦人口の全体的な増加
といった事が剣盾では起こっている。なので、このビッグウェーブに乗るなら今!今なのである!6月以降のDLCでポケモンの数は増えたり、準伝説のポケモンが参入してくるので、できればその前にポケモンの育成(厳選)と対戦に慣れちゃった方がいい。
が、しかし!!!!
「何すれば良いかわかんねええええええええええええええええええええ」
…絶対こうなる!そう、対戦復帰勢はともかく、特にポケモン本編自体が全くの初めての人にとっては何から手をつければ良いかわからない…!間違いない!俺のフォロワーにも結構いるそういう人!
いくら育成環境がマシになったからと言って、そもそも何が楽になったかを理解できてない人はほとんどであろう。
例えば「努力値」、例えば「個体値」、ネットで調べてみれば情報はワンサカ出てくる。しかし、一度調べてみた人はなんとなく感じるだろう。
「わかんねえ…」「欲しい情報が見つからねえ…」
無理もない。Google検索で上位に出てくるような攻略サイトが解説しているのは「既に努力値などが何なのか」理解している人向けの物ばかり。例えるなら「ゲームの操作方法を調べようとしてるのに、裏技しか出てこない」みたいな状態である。
しかも特に企業系の攻略サイトに多いのだが、検索順位を上げるため速報性を重視しすぎたばかりに、情報が結構曖昧だったり間違っている物も散見される(今は時間経ってマシにはなってるかな)
もちろん、ちゃんと解説できてるサイトも探せばあるとは思うが、じゃあそれがわかった所で「まずは何をすればいいの?」まで行き届いてる物はあまりないように見受けられる。
というわけで、この記事では「とりあえず、まずはこれを理解/やって欲しい」というアレコレを解説する。ターゲットはポケモン剣盾のシナリオ(ホップとの最終決戦)を全てクリアした人向けだ。まだクリアしてない人はさっさとクリアしてしまおう。
わりと一から解説してるので、人によっては「もうそれはやったし理解してるよ…」という部分もあるかもしれない。であればそこはスキップしていただいて全然構わない。
なお、この記事の解説は必ずしも最適解とは限らないので留意していただきたい。あくまでここで解説するのは筆者が勝手に初心者の立場になって「これが一番良いだろう」と考えた物である。人によってはもっと楽な方法があるはずなので、そこは各自でアレンジしていただきたい。
前置きが長くなってしまった…本題に入ります。言わなくてもわかると思いますが、昔からポケモンやってる人からしたら当たり前の事しか解説しないんで、そういう方は復習程度で見てください。
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まずはこれを開いて欲しい
できればブックマークして、いつでもすぐ開ける状態にしたい。特にポケモンというゲームにおける仕様がまだわかっていない初心者にとっては必須級である。
ポケモンが覚える技や特徴だけではなく、技や特性も検索ですぐ詳細を知れる便利なサイトだ。
特にこの「ポケモン徹底攻略」という攻略サイトはかなりの古株で、検証して正しいと確認が取れた情報だけを載せるといった方針から正確性もとにかく高い。ググってすぐ出てくるような企業系攻略サイトは誤情報が修正されず掲載されたままだったり、知りたい情報へのアクセス性も非常に弱いのでオススメできない。なるべくこのサイトを使っていこう。
この記事でも徹底攻略の情報や画像を使用する事が多いのでよろしくお願いします。
ポケモンの大まかな育成への理解
対戦におけるポケモンの要素を決めるのは主に以下の要素、剣盾準拠です。特に今回の解説において重要な物は赤字。
能力値(ステータス)
略称も覚えておこう→HP=H、攻撃=A、防御=B、特攻=C、特防=D、素早さ=S
・種族値
・努力値(基礎ポイント)
・個体値
・性格
その他
・特性
・最大4つの技
・PP(パワーポイント)
・ダイマックスレベル
・キョダイマックスか否か
・入っているボール
ぶっちゃけ各要素がどんな物かは調べればいくらでも情報は出てくるので、かいつまんで話す。
本当は技とかも赤字レベルで大事なんだけど、遺伝技(タマゴ技)とか絡むと複雑になるのでそこは各自で調べていただきたい(取り返しの付かない要素も少ないし)
種族値
ポケモンの種類毎に決められている能力値の伸びやすさや伸びにくさ。恐らく理解が最も楽であろう。ポケモンのステータスの根幹だ。
画像を見てもらえばわかる通り、コイキングは進化前のポケモンとしては防御と素早さ以外は非常に低い事がわかる。「せかいで いちばん よわくて なさけない ポケモン」という図鑑の説明や風評はこの数値が示しているという事(コスモッグとかいうもっと弱いポケモンいるけど)
よって、コイキングは基本的にどう育てても防御と素早さ以外の能力値は絶望的になってしまう。
コイキングから見違える程強くなっているのがわかるだろう。さらに注目したいのは「攻撃」「特攻」どちらが高いのかという点。見ればわかる通り、ギャラドスというポケモンは攻撃の種族値の方が明らかに高いので、育成する上では特攻ガン無視で攻撃を重点的に伸ばしていった方が一般的には強いという事になる。
努力値
ポケモンの能力値を考える上では、恐らく一番重要な要素。ゲーム中での公式名称は「基礎ポイント」で、「タウリン」といったドーピングアイテムでその名前を見る事ができる。
要するにポケモンの6個の能力を好きに伸ばす事ができる要素だ。例えば元々攻撃の種族値が高いギャラドスの攻撃を最大限に伸ばしたい場合は、攻撃に努力値のポイントを振りまくれば良いという事になる。
もちろん振れる数には全ポケモン共通で制限が存在。じゃないと極端な話、コイキングの能力値を全部999とかにカンストできる事になってしまうので…。
一つの能力に振れるのは最大「252ポイント」までで、全体では合計「510ポイント」までしか振れないという点を覚えておこう。
なので、じゃあ510÷6で各能力に「85ポイント」ずつ振れば効率がいいのか!と言われたらそんな事は全くない。
ギャラドスで言えば、例えば「特攻」は必要ないので、そこに努力値を振る必要はないのはわかるだろう。
一般的には、そのポケモンをどう活躍させたいかで考える。ギャラドスで「なるべく物理攻撃で先に攻撃していって相手を制圧したい」をベースに考えるなら、攻撃と素早さにだけ努力値を振れば良いという事になる。
つまり、攻撃に「252ポイント」、素早さに「252ポイント」だ。合計「510ポイント」までしか振れないので、252×2を引くと「6ポイント」余る。この6ポイントは基本的に適当に振れば良い。
実際に攻撃と素早さにそれぞれ「252ポイント」振ると、このようなグラフになり、最大に振った能力値にキラキラエフェクトが出てる事がわかるだろう。
このように、ポケモンの努力値振りは特化させたい二つの能力に最大限振るのが一般的で「極振り」「全振り」と呼ばれる事も。本当は素早さの細かい調整といった要素もあるのだが、慣れない内はそれに手を出す必要はない。
個体値
ざっくり、ポケモンが持っている生まれつきの素質で各能力に0〜31までの32段階のレベルが存在する。レベルが高ければ高い程、該当する能力が比較的伸びやすくなるため、基本的にほぼ全ての能力に最高値の個体値が対戦では求められる。
例えば先程説明した努力値では「ギャラドスは基本攻撃と素早さに特化して振れば良い」と話したが、もちろんギャラドスはそれ以外にも耐久力が高ければ高い程強くなるのは明白だろう。なので、ギャラドスの場合は特攻を除く5つの能力に関しては個体値が最高値なのが望ましい。数字で表すと「31-31-31-x-31-31」という表記になり、プレイヤー間では「最高値31=V」と呼ばれる事が多いので、例えばこのギャラドスは「5V」という事になる。
各ポケモンの個体値は大まかにだが、ボックス画面から確認が可能。
(※ただし、確認するための機能はデフォルトだと未解禁、後で解説します)
右下に「+ジャッジ」という文字が見えるだろうか。Switchの+ボタンを押すと、各能力の個体値を大まかに見る事ができる。
特別な理由がなければ「さいこう」or「きたえた!」かどうかだけ確認できれば良い。例えば、HPと攻撃が「さいこう」or「きたえた!」なら、そのポケモンは"HA2V"のように表記できる。
性格
これまでポケモンの能力値は「種族値・努力値・個体値」で決定する事を解説したが、そこへさらに補正をかけられるのが性格という要素。
「まじめ」「きまぐれ」といった無補正の物を除けば、6つの能力の内1つに1.1倍の補正をかけられる代わりに別の能力には0.9倍の下方補正がかかる。
(→ここも参考に)ポケモンの性格とは? 性格の補正表 - ソードシールド対応|ポケモン徹底攻略
1.1倍というと些細な倍率に見えるかもしれないが、実際の対戦ではこれの有無で勝敗が決まる事も少なくはない。特に素早さは1でも違えば先行後攻が真逆になるわけで、戦局がありえないぐらい変わるぞ!よって性格も努力値並みに重要な要素と言える。
なお、どの性格にどう補正がかかるかは暗記する必要はない!ポケモンのステータスをよく見ると、文字が赤い部分と青い部分がある。赤いと上昇補正、青いと下降補正がかかっているという事。
このギャラドスの場合、特攻は必要ないのでそこに下降補正をかけ、攻撃に上昇補正をかけている性格だという事がわかる。
特性
これは努力値や個体値と違ってマスクパラメータ的でもないので、わかりやすいと思う。各ポケモンが持つ特殊能力みたいな物。
例えばギャラドスなら「いかく」という強力な特性を持っており、ギャラドスの採用理由にも直結する(効果は徹底攻略で調べてみてね)
ポケモンが持つ通常特性は基本的に一種類〜二種類存在し、ギャラドスのように一種類の種もいれば、セキタンザンの「じょうききかん」「ほのおのからだ」のように二種類の種も存在。
後者の場合、どの特性にするかで戦法なども変わってくるため育成する際はよく考える必要があるだろう。
そして、これも重要なのだがほとんどのポケモンは上記の通常特性とは別に「夢特性(隠れ特性)」という特殊な特性を1種類持っている。ギャラドスで言えば「じしんかじょう」、セキタンザンなら「もらいび」といった風。つまりこういったポケモン達は場合によっては特性を2~3種類持っているので、非常に選択肢が多い。しっかり調べた上でどの特性にするか決めよう。
ダイマックスレベル
剣盾特有のシステム「ダイマックス」に大きく関わる要素。「ダイマックスアメ」で最大10段階まで上げる事が可能。
各ポケモンはダイマックスすると、現HPが1.5倍に膨れ上がる。ダイマックスレベルが最大だとこの倍率が2倍になるため、ダイマックスした時の耐久力が単純にレベル0から約1.3倍になる。
特に理由がなければ、ほぼ全ての対戦用ポケモンのダイマックスレベルは最大にしておこう。
キョダイマックスか否か
こちらも剣盾特有のシステム「ダイマックス」に関わる。一部のポケモンには、ダイマックスした際に特別な姿になる「キョダイマックス」が備わっており、個体のステータス画面に赤いX字マークが付いてるかで判別可能。
キョダイマックスしたポケモンは、各種ポケモンに設定されているタイプの技が「キョダイマックスわざ」に変わり、物によっては元の「ダイマックスわざ」より強力な追加効果を発動する事ができる。
注意したいのが「キョダイマックスか否か」は不可逆的だという事。通常の個体はキョダイマックスになる事はできないし、その逆も然り。つまり、どういう戦法を取らせるかで、用意するポケモンがキョダイマックスかどうかははじめに選択する必要がある。
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対戦用ポケモンに関わるステータス諸々は以上。かいつまんでと言いつつ結構詳しく解説しちまって長くなったなオイ…。より詳しい情報は調べてみよう!
さて、色々理解したところで「実際にどう行動に移すか」という本題の本題に入るぞ!
レンタルパーティで対戦やポケモンの仕様に慣れよう
「…?育成じゃないの?」と、思われるかもしれないが、ちょっと待って欲しい。
ポケモンの対戦っていうのは基本的にポケモンを6匹用意しなければならない。よく考えて欲しいのだが…ハッキリ申す。
初心者がいきなり対戦用のポケモン6匹を育てようとしたら心が折れる。
…身も蓋もないが、俺はある程度事実だと思う。だって、努力値の仕様も、個体値の仕様も、遺伝技の仕様も、何が何やら未経験のままいきなりポケモンを育成するのって辛いと思うんです。しかも仮に頑張って6匹育て上げたとしても、それを対戦で使っていく内に絶対「あ、このポケモンはこう育成すればよかったな…」と後悔する場面が多発する。最初に育てたポケモン6匹が無駄と感じてしまう事もありうる。
なので、まずは他人の物でも良いので「育成済みのポケモン6匹」を実際に運用して慣れてからの方が良いと思うんですね。実際の環境に潜ってみれば、おのずと「育てるべきポケモン」「対策するべきポケモン」色々わかって来るはず。さらに、努力値をどう振るべきか、性格補正は何にするべきかとかも育成前に見えてくるので、迷う必要がなくなっていく。
このフローはもちろん後編のフローを行いながらやっても良い。同時進行で好きに進めてみよう。
はい、話は戻すが、レンタルパーティって何?というと、その名の通りだが対戦用のパーティを借りられる機能だ。
第三者が育成した6匹のポケモンのIDが公開され、それを使いたい人がIDを入力するだけでレンタル完了。そう、一切ポケモンの厳選作業や育成をしなくてもツヨツヨPTでガチ対戦環境に秒で潜り込めるのである。
上級者はもちろん自分で6匹の構築を考え育成する事が多いのだが、初心者はいきなりそれができるとは限らないので使わない手はない。
これに関しては詳しいやり方や最適なPTは調べればすぐ出てくるので深くは解説しない。
例えば、ここなんかはマスターボール級を達成したPTが揃っている。是非使って環境に慣れてみよう。自分でやるポケモンの育成はその後の方がやりやすい。再三だが、何なら他人のレンタルPTだけでもポケモンの対戦は楽しめるので人によっては後述する厳選や育成すらやらなくていい。
自分でポケモンを育てたい場合は、ググれば育成論とか出てくるので初心者はまずそれを模倣してみよう。
こことかは俺もよく使うので勧めてみる(情報が古すぎる育成論もあるので注意)
前編は以上になります。
(やっとこさ、実践解説の後編へ続く)
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