※この記事はバグ利用を推奨するものではないので、ここに書かれてることで起きたアレコレには一切責任取りません。
※2020年11月12日時点での情報です。バグや書かれてる仕様は修正される可能性があります。
↑ 【11/16追記】公式からお知らせで不具合の修正が完了したとの旨がありました。本記事は記録として、修正前のそのままの形で残します。
『Pokémon GO』と『Pokémon HOME』の連携が始まりました！現在、トレーナーレベル40のトレーナーの皆さんがご利用いただけます。その他のトレーナーの皆さんにも順次解放されていきますので、もう少々お待ちください。 #ポケモンGO #ポケモンホーム pic.twitter.com/fPgjg6YfJV
— Pokémon GO Japan (@PokemonGOAppJP) 2020年11月11日
遂に待ち侘びたGOからHOME(ひいては剣盾)へのポケモン輸送が可能になりました。これでGOで捕獲した色違いのポケモンをガンガン剣盾などに連れていけますね！！！！
さてさて、実装されたばかりの新機能などには必ずバグや不具合が付き物。案の定ですが、有志の報告によりバグの存在が明るみになってしまいました。といっても、このバグはあまりにも再現性が高すぎるので、いずれにせよ問題の表面化までは遅くならなかっただろうな、とは思います。
ズヴァリ！バグの内容はタイトルにある通りなんですが、要するにGOから輸送すると、リージョンフォームのポケモンたちが本来剣盾で覚えない技を習得した状態でHOMEに送られてしまうというバグですね。
こんな再現性高すぎるバグある？？？？？？？？？ #ポケモン剣盾 #NintendoSwitch pic.twitter.com/7OU813WlPV
— koichil (@koichil) 2020年11月12日
こんな感じで、アローラロコンが炎技を覚えてしまうといった具合。もちろん剣盾に連れてくることも可能(多分、不正個体扱いで対戦や交換などには基本的に出せないかと思われる)
なぜ、こんなことが？
まず、GO→HOMEのポケモン輸送の基本仕様をおさらいすると、輸送されたポケモンが本来GOで覚えていた技は一切引き継がれない。ただし、GO内のポケモンレベル(PL)は数値がそのまま引き継がれるので、例えばPLが最大値である40のポケモンはHOMEに送るとLv40となる(はず)
そして、HOMEに送られたポケモンが覚えている技も、そのレベル時点で習得できる最新レベル技4つに再設定される。*1例えば、GO内のPLが40のルギアを送った場合は、Lv36「じんつうりき」/Lv27「めいそう」/Lv18「しんぴのまもり」/Lv9「しろいきり」を覚えるといった感じ。なお、これはルギアが剣盾内に技データが存在するため、剣盾の技データを参照している具合になる。
例外として、剣盾内に技データが存在するポケモンでも、図鑑Noが001～151、つまり初代のポケモン(※リージョンフォーム含む)が参照するのは剣盾ではなく『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』内の技データらしい。
それ以上の詳細は、ポケモンWikiを参照していただきたい(後から仕様変更されると、本記事の説明と食い違ってくる可能性もあるので要注意)
本題に戻すと、リージョンフォームのポケモンも何らかの技データを参照して、技が4つ再設定されるわけだが、どういうわけかリージョンフォームのポケモンだけ原種のポケモンの技データを参照して再設定されてしまっている、というのが恐らくバグの正体。
原種もリージョンフォームも図鑑Noは同一のため、設定のし忘れかと思われる。流石にこれはデバッグが甘すぎとしか言いようがないのではないだろうか…正直。万が一仕様だったらすごい。
なのでこれを利用し、原種は覚えるがリージョンフォームは覚えないレベル技を、リージョンフォームのポケモンに習得させることができてしまう。SNSで話題になっている炎技を覚えたアローラロコンは、GOでの入手手段も多く且つバグの例として非常にわかりやすいので、一番出回ってるといった感じだろう。当然だが、アローラロコンは少なくとも剣盾までで一切炎技を習得することはできない。
他のリージョンフォームでもバグは起きるのか
結論から言うと、バグが発生しないリージョンフォームのポケモンも存在する。
これはひどい(カモネギに至っては4つ全部ガラル種が覚えない技) #ポケモンホーム #NintendoSwitch pic.twitter.com/dBMFvNTcBo
— koichil (@koichil) 2020年11月12日
覚えさせる旨味が少ないポケモンは試してないので検証数が足りないが、アローラロコンの他に少なくともガラルカモネギやガラルポニータ、アローラサンド、ガラルニャースに関してはバグが発生することを確認した。ちなみにガラルカモネギが参照したのは上述の通り、ピカブイ内の技データのため、剣盾の原種カモネギすら習得できない「はっぱカッター」をこのガラルカモネギは使えてしまうことになる。リーフブレードの劣化なので全く旨味はないが。
しかし、ガラルマッギョに関しては本来覚えない原種のレベル技「エレキフィールド」を習得させようと試みたところ、なぜか失敗した。
記事用 #ポケモンホーム #NintendoSwitch pic.twitter.com/4JPd3GpAo9
— koichil (@koichil) 2020年11月12日
なんと、ガラルマッギョは原種ではなく、通常通り剣盾内におけるガラルマッギョの技データをどうやら参照しているようだ。つまり、ガラルマッギョに関してはバグが起きていないということになる。
ここで一つの仮説を立ててみる。ひょっとして、バグが起きるのって初代のリージョンフォームだけじゃね？ご存知の通り、マッギョは第5世代のポケモンであり、図鑑Noも152以降だ。
他の検証班のツイートも調べてみると…。
ガラルポニータは炎の渦と大文字でした。煉獄やフレアドライブは覚えておらず。ガラルダルマッカ、ガラルマッギョでも試しましたが原種の技は覚えてませんでした。 pic.twitter.com/omqQdgehsa
— おもちっち (@ohagi9924) 2020年11月12日
同じく初代のポケモンではないダルマッカもバグが起きていないことが確認できる。
マッギョもダルマッカも第5世代のポケモンのため、ではGOにリージョンフォームが実装済みのポケモンでいうと第3世代のジグザグマがどうなるかが非常に気になるところ。残念ながら俺はGOでガラルジグザグマを持ってないので検証はできないが、仮説が正しければジグザグマも同様にバグは起きないとみられる。つまり「はらだいこ」を覚えたタチフサグマは依然として実現できない可能性が高いのではと考える。
バグ利用する人への注意点とか
何度も言いますが、この記事はバグ利用を推奨する物ではないし、正確性も保証しないので、そこんとこよろしくお願いします。全部、自己責任で。
GO内でのPL調整が必要なため、ある程度『Pokémon GO』の知識が求められる。詳しくは調べればいくらでも出てくると思うが、とりあえずこれがわかりやすいかな。
自分の持ってるポケモンの現在のPLはこのツールを使えば簡単に調べられる。
アメを1回分投与すると、PLは0.5上がるので、上げたいレベル×2の回数分のアメを投与すれば良い。
ただし、ポケモンのPLの最大値は40なので、GOからHOMEに送ったポケモンのレベルも最大40ということになる。つまり、Lv41以上のレベル技に関してはリージョンフォームのポケモンに設定することは不可能かと思われる。
そもそも、PL40を実現するためには、GO内のトレーナーレベルは最低38を要求されてしまう。ここまで上げているプレイヤーは恐らく多くはないだろう。
さらに場合によっては、LPを上げるために滅茶苦茶「ほしのすな」を消費してしまうので、正直このバグを利用したことによるリターンに合ってるかと言われるとかなり疑問だ(俺はヤケクソで砂を半分以下にまで減らしてしまった、ちょっと後悔してる)
少なくともこのバグの存在を知って今からGOを始めよう！という方は、多分実現可能になる段階までにはバグが修正されてそうなので、全くオススメできないし、そもそもGO内でのリージョンフォームの入手手段が期間限定だとか低確率だとかで非常に限られてるので、かなり無理に近い。
GOを始めたばかりの人が唯一得られる利点としては、必然的に入手できるポケモンのLPがほぼ最低値なので、原種ポケモンに設定された基本技をフルにリージョンフォームのポケモンに習得させやすいなどがある。LPは上げることはできても、下げることは不可能なので、LPが高いポケモンが出まくる高トレーナーレベルのプレイヤーはむしろその点だけ不利(？)だったりするのだ。
記事用 #ポケモンホーム #NintendoSwitch pic.twitter.com/AO72JIFKeB
— koichil (@koichil) 2020年11月12日
例えばこのガラルカモネギは、トレーナーレベルが37の俺が偶然入手できたPL4の個体をHOMEに輸送したものだ。ピカブイの原種カモネギがLv4で習得できる「きあいだめ」に加え、基本技を3つ習得している。
いずれの技もガラルカモネギは普通に習得できるので、結果的に無意味に終わったのだが、仮にPL3のガラルカモネギが入手できてれば、4つとも全部基本技になるはずなので、ガラルカモネギが本来覚えない「オウムがえし」を習得させられる可能性がある。
まぁそもそも原種カモネギは基本技が多すぎて、順番的に「オウムがえし」が来るかは試してみないとわからないのだが…(多分無理)
と、GOを始めたばかりの人の利点を一応書いてみたが、よく考えたらGOでこれらのリージョンフォームを入手できる段階だともうトレーナーレベルかなり上がってそうだし、そもそもガラルカモネギ含めて期間限定なので、まぁ絶対その前にバグ修正されるよね、無理だよね。
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というわけで、一応記録用に記事を書いてみた。SNSだけで話題になっても、多分流れて参照できなくなりますからねこういうの…。
バグで生成されたポケモンは、改造と同じような不正データに変わりはないので、そこら辺は一応注意ですね。まぁ俺からすれば、赤緑VCのセレクトバグを修正せずにそのまま出したゲーフリという前例を考えると*2、バグ(≠改造)で生成されたポケモンって必要以上の処置はされないとは思いますが…まぁわからん。
色々間違ってるとことか、新情報あれば@koichilまで教えてください。よろしくお願いします。
