ポケモン育成に当たって避けては通れない道ではあるので、またまた分割して解説。なげーよ!
例によって、ガチ勢には当たり前の事しか書いてません。
タマゴで厳選したい人向け(おまけ?)
おまけという名の本番。なんか「マックスレイドバトルのポケモンは個体値高いから捕まえて育てろ」とか色々解説したけど、結局のところ慣れてしまえば(慣れればだよ)孵化厳選が一番楽だし育成も速くなる。
今までで解説した中で「特に面倒」だと感じた物はないだろうか?そう、Lv100にして「すごいとっくん」を使い個体値を上げる部分である。
確かにこの方法で、個体値の低いポケモン達の個体値を上げちゃっても良いのだが、残念ながらLv100にするためにはわりと膨大な「けいけんアメ」と「ふしぎなアメ」が必要になってしまう。できる事なら、最初から個体値が最高に達している「理想個体」を用意してしまいたい。さすれば、後は努力値振って技を覚えさせるだけで育成が終わる。
それを実現させる方法がこれから解説する「孵化厳選」だ。ポケモンの育成・対戦に慣れた人のほぼ99%近くが、この方法でポケモンを厳選して育成している。最初の複雑でわからない内は、上述の方法で育成しても良いのだが、孵化厳選はいずれ避けては通れなくなるだろう。
孵化厳選は、主に5番道路orワイルドエリア(ハシノマ原っぱ)で行う。どちらも特に差はないのでお好きな方で。預かり屋というポケモンを2匹まで預かってくれる施設があるはずだ。預けたポケモンの組み合わせ(この2匹が親になる)が条件を満たせば、「ポケモンのタマゴ」が見つかる事があり、これをもらう事ができる。
タマゴは、手持ちに入れて歩数を稼ぎまくると温まってLv1のポケモンが孵る。この生まれたポケモンは親の個体値などを遺伝しやすい性質があるので、これを利用し高個体値のポケモンを作っていこう。その高個体値のポケモンをまた、別の高個体値のポケモンと一緒に預け(交配)、さらに高個体値のポケモンを作っていく…の繰り返し。
最終的に「すごいとっくん」を使わずとも、必要な能力の個体値が最高値になっている「理想個体」が生まれれば孵化厳選は終了だ。散々例に上げてる物理型ギャラドスなら、HP・攻撃・防御・特防・素早さの5つの個体値が最高のコイキングが「理想個体」となる。いわゆる「5V理想コイキング」だ。
まず孵化要員のポケモンを用意
孵化厳選は、とにかくたくさんのタマゴを割る作業を要求される。そのため、孵化に必要な歩数を減らす事が、作業効率向上に繋がるぞ。
そこで、孵化歩数を減らせる機能を持ったポケモンを用意しよう。ボックスを確認して探すか、新たに捕まえてね。必要なポケモンはいずれかの1体。
・特性「ほのおのからだ」のヒトモシorランプラーorシャンデラ
・特性「じょうききかん」のタンドンorトロッゴンorセキタンザン
・特性「ほのおのからだ」のトロッゴンorセキタンザン
要するに特性が「ほのおのからだ」or「じょうききかん」のポケモンなら誰でもOK。このポケモンを手持ちに入れておく事で、孵化に必要な歩数がなんと半分になる。雲泥の差ってレベルじゃねーぞ!
必要な道具を確保
いずれも効率の良い孵化厳選作業には必須級。
・あかいいと
・かわらずのいし
「あかいいと」は、ナックルシティ(中央)のポケモンセンターにて10BPで交換可能。
「かわらずのいし」はターフタウンに落ちてるらしい。ワイルドエリアにいる穴掘り兄弟や、野生のダンゴロ/ガントルからも入手可能。お好みの方法で確保してください。
「あかいいと」は、ザックリ言ってしまえば親のどちらかに持たせると、親の個体値を多く子供に遺伝させる事ができるアイテム。これを使い、理想5Vのポケモンを目指す。
「かわらずのいし」は、持たせるとポケモンが進化しなくなる…という効果が書いてあるが、隠し効果として「持たせた親の性格」を子供に遺伝させる性質を持っている。例えば、「ようき」のポケモンに持たせて預けると、子供の性格も全て「ようき」になるという感じなので、後からミントすら必要なくなるという点で便利。
高個体値のメタモンが必要!
ポケモンのタマゴが見つかる親の組み合わせ…というか条件は、基本的に以下の通り。
・異性同士(♀×♂)
・同じタマゴグループ
タマゴグループは一種類でも一致してればOK。なので、意外に思われるかもしれないが、「コイキング×ヒトカゲ」という組み合わせでもタマゴは作れる。魚とトカゲやぞ。
もちろん「コイキング×コイキング」でも良いし、「コイキング×ギャラドス」でも生まれる。とにかくタマゴグループが一致してれば同種だろうが別種だろうがお構いなし。
これらの条件を満たせば、♀の種類の子供がタマゴから生まれる。「コイキング♀×ヒトカゲ♂」なら必ずコイキングのタマゴになるので、ヒトカゲのタマゴが欲しい場合は♀のヒトカゲが必要になるという事だ。つがいとなるポケモンの用意も含め、かなり面倒なのはわかってもらえるはず。
が、しかし。このルールを破壊してしまうポケモンがいる。そう、メタモンだ。
メタモンは「タマゴ未発見」グループを除いた、全てのタマゴグループのポケモンとつがいにする事で、必ずそのタマゴを作る事ができてしまう超絶プレイボーイのポケモン。
しかも、ポケモンの性別は問わない。「コイキング♀×メタモン」はもちろん、「コイキング♂×メタモン」でもタマゴを作れる。これは性別不明のポケモンも対象で、例えば「ギアル(性別不明)×メタモン」の組み合わせでも作れる…というより性別不明のポケモンに関してはメタモンとじゃないと絶対に子供は作れない。
つまり、どういう事か。高個体値のメタモンさえいれば、つがいのポケモンをどうするかなんて悩む必要が一切なくなる。とにかく、生まれたポケモンを繰り返しメタモンと交配させれば良いのだ。
孵化厳選に高個体値のメタモンがほぼ必須と言われるのはこういった事情がある。
というわけで、どうそれを用意するのか解説しよう。
高個体値のメタモンの準備
方法は二通りある。
1.マックスレイドバトルで自力で捕まえる
2.他人からもらう
実は孵化厳選の効率を考えるなら二番目の「他人からもらう」が一番良い。
何故かと言うと、所有する親トレーナー(正確にはトレーナーID)が違うポケモン同士を預けると、タマゴの見つかる速度が早まるという仕様があるからだ。
「自分のポケモン×自分のメタモン」より「自分のポケモン×他人のメタモン」の方が効率が良いという事。なので、周りにポケモンガチ勢がいるなら、是非4V〜6Vのメタモンをもらえるか聞いてみよう。そういう人達は大抵必要ないメタモン含め余りを持ってるはずなので、そこまで遠慮する必要はない。
注意点としては、遺伝する個体値を補完しあえるよう複数のメタモンが必要な場合があるという点だろうか。例えば「HABC4V」のメタモンAがいるとして、この1匹だけでは残りのD(特防)とS(素早さ)をVのまま遺伝させる事が難しい。なので、それとは別にDとSがVのメタモンBが孵化厳選に必要になる。
手順としては、先にメタモンBで交配させ、DとSが遺伝できたら今度はそいつとメタモンAを交配させれば、全ての個体値がVのポケモンが遥かに生まれやすくなる。
6Vメタモンがいれば話は別なのだが、それは現実的ではないので、4Vメタモンで頑張る場合はどうぞ参考に。
自力でメタモンを捕まえる場合は、調べればいくらでも解説が出てくるので参考にしよう(丸投げ)
ここでは紹介しないが、バグ技を使って何度もメタモンを出現させる方法もある。どうしても自力で5V~6Vメタモンが欲しければそれで。
なお「低個体値のメタモンにすごいとっくんさせて6Vにしちゃえば良くね?」と思われるかもしれないが、後編でも説明した通り内部の個体値は据え置きなので、意味がなかったりする。結局のところ遺伝させる個体値は「すごいとっくん」前の物になってしまうんだ…残念。
スポンサーリンク
やってみよう
ここまで来れば、孵化厳選をようやく始められる。夢特性のポケモンが欲しい場合は、親が夢特性かどうかをちゃんと確認して、メタモンと預けよう。
なお、一緒に預けるポケモンはマックスレイドバトルから調達して来るのがオススメ。何故なら捕獲した時点で個体値のV箇所が多いので、個体値遺伝も楽になるから。
あとは「マジカル交換」も、目当てのポケモンを入手できるとは限らないが、廃人達が厳選で余ったポケモンを頻繁に流してくれるので個体値の高い親ポケモン確保に推奨できるね。
話を戻すが孵化厳選中は、「ほのおのからだ」or「じょうききかん」のポケモンのみを手持ちに入れて、残り5枠をタマゴで埋め孵化していくのが基本となる。
預かり屋の前でとにかく自転車を使いウロチョロすると、預かり屋のお姉さんorおばさんが悩むようなポーズになるはず。
これがタマゴが見つかった合図なので、話しかける事でタマゴを受け取る事ができる。手持ちをタマゴで埋めたら、後はとにかく自転車で走り回ってタマゴが孵るのを見守るだけ。
なお、ここでは「タマゴ技(遺伝技)」については説明しない、複雑なので…。必要な人は各自で調べてください。最初に紹介したポケモン徹底攻略なら、技の遺伝経路を簡単に調べる事ができるので参考に。
①まずは性格厳選(スキップ可)
用意したメタモンや、親となるポケモンは恐らく高確率で、目的の性格ではないはずだ。育成の手間を省くためにも、まずは目当ての性格のポケモンを産む必要がある。
まずはどちらでも良いので片方の親に「あかいいと」だけ持たせ、とにかくタマゴを作って割りまくろう。性格は全部で25種類あり、生まれるポケモンは性格がランダムに決定されるので、おおよそ1/25の確率で目当ての性格のポケモンが生まれるはずだ。多分これが一番時間かかるし大変…。
なお、特別な事情がなければ生まれてくるポケモンの性別は気にしなくてOK。♀でも♂でも性別不明でも、メタモンと預ければタマゴ作れるからね。
メタモンor親となるポケモンの性格が既に目当ての物、もしくはミントで後から補正を変更するつもりなら、この手順はいらない。スキップしてください。
②持ち物を持たせ、個体値厳選
「あかいいと」は、二匹どちらに持たせても発揮する効果は一緒なので、悩む必要はなし。
「かわらずのいし」だけ要注意で、これは適当に持たせて良い物ではない。必ず目当ての性格の親に持たせよう。
例えば、最終目的が「ようき」のコイキングであれば、「ようき」の親個体もしくは「ようき」のメタモンに「かわらずのいし」を持たせる必要がある。
この組み合わせで交配させ、まずはタマゴを発見、後は同じように手持ちが埋まったら自転車で孵化するだけだ。
③繰り返す→②
タマゴを全部割るor割ってる最中に生まれたポケモンのステータスを確認しよう。ボックスで+ボタンを押せば個体値ジャッジができるので、目当ての個体値や特性に一番近いポケモンを選び、今度はそいつを手順②のようにメタモンと交配させる。持ち物の入れ替えに注意。
これを繰り返す事で、親となるポケモンはどんどん個体値が高まっていき、最終的に理想5Vなども生まれやすくなる。
④育成
目的の個体(理想5Vとか)が生まれたら孵化厳選は終了。後はいつも通り、努力値を振り、技を覚えさせ、ダイマックスレベルも上げて、持ち物を持たせたら対戦用ポケモンの完成だ。
一見すると複雑だが、実のところ方法が一度わかってしまえば孵化厳選も育成もあまり苦ではない。システムへの理解と準備がとにかく難易度が高く、手間も多いというだけなので、一度この道を通ってしまえば、後は簡単である。
非常に長くなりましたが、ここまでお付き合いありがとうございました。
質問があれば他のガチ勢に聞くか、@koichilまで。しかし本当にわかりやすいんだろうかこの記事。
(4958字)