そんな書く事はないと思うので、今回も簡単な感想にしようかと。最近プリキュア記事ばっかだな?
というわけで、現行シリーズを追ってる中、いまだに見てなかったプリキュア映画をそろそろ見ておきたいという思いから、レンタルしてきた。
まぁ一番の目的は『魔法つかいプリキュア!』のMAHOガールズ達の登場シーンなんですが…。
※以下、画像の出典元は全て『映画 プリキュアミラクルユニバース』からになります。
春のプリキュアオールスターズ復活?
春のプリキュア映画は『映画プリキュアドリームスターズ!』以降、現行作品+直近2作品に登場キャラを絞る方向性にシフト。なので、今回の映画も『スター☆トゥインクルプリキュア』『HUGっと!プリキュア』『キラキラ☆プリキュアアラモード』だけに絞るのかと思いきや、オープニングから歴代プリキュアが簡単に登場。
映画本編でも度々出てくる。もちろん俺のマイ・ディア『魔法つかいプリキュア!』も!この後ボッシュートされるけど。
歴代プリキュアを支えてきたミラクルライトをメインに取り扱う以上は、やっぱ登場させたいよね、みたいな感じなんだろうか。嬉しいと言えば全然嬉しいんですが、登場のさせ方がかなり雑だったので、そこら辺はどうにかして欲しかった感じはしましたね。まぁ難しいのはわかってるんだが…。
ミラクルライトについて
『映画 プリキュアミラクルユニバース』の目玉はなんといっても、プリキュア映画シリーズでは恒例となった観客参加型システム「ミラクルライト」を遂に物語のメインに据えたという部分。なんでも、ミラクルライトの秘密がわかるらしい…という触れ込みだったが、別に特にこれといった秘密はわからないままだった。強いて言うならミラクルライトが実は宇宙にある「惑星ミラクル」の工場で生産されていたという事だが、これ特報でもうわかってたしなぁ…。
個人的に知りたかったのは、なぜ惑星ミラクルの住人はミラクルライトを作るに至ったのか、その経緯とかでしたね。まぁそれが設定として提示されても、メインターゲットの女児には複雑かもしれないので省いたのかもしれないが…。
ただ、ミラクルライトの光の発動条件という部分は、この映画で初めて描かれた部分。何故ならそれまでのミラクルライトは成功率100%の状況でしか登場しなかったからだ。
この映画では実質の主人公であるピトンによって、ミラクルライトの光が発動しないという初の描写が。想いが足りない、繋がってない的なアレですね。そこら辺は、シリーズを追ってきたプリキュアファンなら何となくでわかっていたかもしれないけど、改めて設定として描写された部分なのではないだろうか。スマプリから見始めた俄なので俺にはわかりませんが。
ここは、ミラクルライトを掘り下げる映画としては良かったんじゃないかと思う。
伝えたい事→想いを合わせる
新参であるスタプリ組が連携取れてなくて苦戦する場面が強調されてたね。ミラクルライトもプリキュアを対象に「想いを合わせる」事で効果を発揮するアイテムなので、スタッフ的にはそこが描きたかったのかなぁと。
ミラクルライトの使われ方
ミラクルライトが主軸の映画という事で、当然ミラクルライトの使われ方にもクオリティを求めてしまう。ぶっちゃけて言ってしまえば…『映画 魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!』と『映画 HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』のミラクルライトの使われ方が最高すぎて、それは超えられなかったかなという印象。この2映画はそこら辺が完璧すぎて比較するのは酷なのではあるが…。
印象的だったのは、例年に比べてミラクルライトを振るシーンが多めだった事。そう、くどいぐらいに。振って欲しいシーンになると、画面が縮小してキャラクターが第4の壁突破で四方に行く演出とかは、ちゃんと子供向けに考えられてるなぁ、とは思った。ただ、それらのシーンがかなり機械的にしかも多く入るので、ちょっと「うーん」みたいな印象は受けちゃったかな。
良かった点は、流石ミラクルライト主軸という事で、歴代でも最大規模のミラクルライトによる応援シーンになっていた事。
現行作品の『スター☆トゥインクルプリキュア』が宇宙を舞台にした作品という事もあって、宇宙規模で応援が行われる事にも説得力は出ている。
オールスターズメモリーズには及ばないが、「こちら側」との一体性もかなり直球に訴えかけている。俺はこの演出が安易すぎて好きにはなれないが、メインターゲットである女児へのわかりやすさを考えれば妥当とは取れるだろう。
観客となる女児達の一体感を推し出すミラクルライトメインの映画において、ミラクルライト演出がわかりにくいという状況は発生してはならないからね。
個人的に好きなのは「闇のミラクルライト」が登場した事。あぁ~遂に出しちゃったか~って感じ。
それまで善性な使われ方しかされてなかったから、こういう対極の存在が出てくるの熱いよね。
あと、無理強いする応援は応援じゃない!っていうのを伝えるためにもちゃんと作用しててよかったと思います。
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脚本・演出
なんかキャラクターの合流方法が雑だし、上述した通りミラクルライトの演出もくどいし、ストーリーの状況の変え方がなんか切れ目切れ目がある感じで不自然には感じてしまったかな。
脚本は村山功さん。『魔法つかいプリキュア!』にも大きく関わってる方ですね。
この方ならもっと上手くできるんじゃないかと思ったんだが…と色々調べてみると、どうやら書いた脚本のほとんどを監督に書き換えられてしまったというエピソードが。情報源を見てないので本当かは知らないが、マジなら哀れすぎる…。
そう考えると、既にあった脚本が他の人によって書き換えられたら、そりゃなんか不自然になっちゃうよね。
あと、なんかやたらこういう漫画のコマ演出が多用されてた印象。大勢のプリキュアの会話を処理するのに便利なのはわかるが、正直くどかったかな…。
スイーツは便利
この手のオールスター系映画、それぞれのプリキュア達が薄味になりやすいという欠点を抱えてるんだけど、その点プリアラ組はスイーツというわかりやすすぎる要素があるから、見せ場作りやすくて便利だよね…。ていうか君ら映画で毎回スイーツ作ってない!?
一方でハグプリ組とかはそこら辺わかりやすい要素がないから大変だなぁ、という印象。はなの強みである「応援」もそれ自体が本映画の主軸なので、ちょっと競合しちゃってたかな。
あとララのパティシエ姿の謎のフィット感なに!?違和感全然ねえな…。
黒幕ヤンゴの目的
応援のためのミラクルライトを生産してる内に、自分も応援される側になりたいという欲望が強くなっちゃったのかなーと想像。
監督のインタビューによると、元々は惑星ミラクルの惑星群に存在する「闇の星」がヤンゴの負の感情を増幅させたらしい。負の感情ってのがまさに応援されたいという気持ちだったんでしょうかね。
できれば裏設定としてではなく、本編中でそこら辺描写して欲しかったですかね。真の「応援」とはなんぞや、というのをより強く伝えるためにも。
その他好きなシーン集
「人生に"チャオ!"」、『仮面ライダービルド』のエボルトがめっちゃ言ってそう。
後から気づいたんですけど、火山星のメンバーってみんな「コンビ」の印象が強い面々なんですね。百合の間に挟まる男を絶対に許さないというスタッフの熱い思いが伝わってきた…。
宇宙キャベツ検定…合格…してるか…?
角度も含めてParty Parrotの鳥思い出して笑っちゃった。
歴代プリキュアがミラクルライト振るシーン、なぜ同じ場所に集まってるのかとかは置いといて、なんかお互いそっぽ向いてるの笑っちゃう。とても想いを合わせてるようには見えない。
歴代のミラクルライトが出てきたの良かったですね。この映画ならではだ。
「あ、今までの映画に出てきたミラクルライトって本当にこの工場で作られてたんだ…」と実感が湧く。
でもミラクルモフルンライトとか誰が作ったんだよ…。何故モフルンの存在を知っていた…?
この映画をもって、MAHOガールズの連続映画登場記録(7作)は断たれる事になる。お疲れやで…。今回はみらいに台詞があったので良かったけど、この先また登場する事になったら台詞一切なしも覚悟しないといけなくなるのかなー…と思うと寂しい。
『魔法つかいプリキュア!』の供給…欲しい…欲しいよう…。
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いきなり宇宙に来たのにやたら適応力が高いプリキュア達とかツッコミどころは多かったものの、ミラクルライトをメインにした作品としてはちゃんと役割を果たせていたのではないかと思う。まぁ良作とまでは行かないかなぁ…。
俺的にはMAHOガールズが見れたので、それだけで満足です。
COVID-19のせいで公開されるかどうかすら怪しいけど、『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』も楽しみにしておこう。
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