新作の『ポケットモンスター ソード・シールド』、いよいよ発売まで1週間ですね。
やっぱ3年毎に発表されるポケモン新作の発売前は滅茶苦茶緊張するしワクワクするもんだ。
記事タイトルとはあまり関係ないですが、今回はサンムーンと反対に公式がわざわざ発売前の情報公開を渋っているという状況、皆さんも世界同時発売で起こってしまう悲しいフラゲやリーク情報には気をつけて下さい。間違えて見てしまってもその取り扱いには気をつける必要があるでしょう(ポケモンのリーク情報を発信して捕まった人も過去にいるようなのでね)
【ニュース】発売前の『ポケットモンスター ソード・シールド』の真偽不明の情報がネット上に出回る。リスクある情報の取り扱いに注意https://t.co/5L96oHGRUa pic.twitter.com/zMxp4Umd2w
— AUTOMATON(オートマトン) (@AUTOMATONJapan) November 6, 2019
さて本題に入るわけですが…
※専門用語の解説はしないので各自お調べ下さい
自分のように学生を卒業すると一気にめんどくさくなるし時間もなくなっていくポケモンの育成。特に対戦用のポケモンを育てるのであれば個体値・努力値・性格といったポケモンのステータスに関わる要素へ最大限の配慮と膨大な時間を使う必要があった。
最近では対戦環境での互換切りなども普通に行われてたので、その度に新たにポケモンを育成し直さないといけなくなり、俺とかはあまりサンムーン以降の対戦にのめり込む事はできなかったなぁ…。
しかしシリーズを重ねる毎にポケモンの育成環境は徐々に改善されていったのは事実だ。
例えばエメラルド以降では特性「シンクロ」で固定シンボルポケモンの性格操作がある程度できるようになったり、記憶に新しいのだとXYでは「あかいいと」を片方の親に持たせて育て屋に預ける事でタマゴから生まれるポケモンは個体値を両親から5つも遺伝できるようになったり。
サンムーン以降だと「とくせいカプセル」「おうかん」なんて道具も登場して、条件はるものの特性を切り替える事ができたり個体値をある程度操作する事もできるようになってしまった。
このように忙しい人達がポケモンの厳選に時間をあまり使わないように育成環境は徐々に改善されていって、その結果「オシャボ勢」なる対戦とはあまり関係ないポケモンのステータスにこだわる人達まで現れた(ちなみに俺もオシャボ勢の一人である)
それでもポケモンのステータスというのはある程度不可逆である。記事執筆時点では例えばポケモンの能力値の上がり幅が変わる性格は後から変える事はできないし、タマゴ以外で捕獲したポケモンはタマゴ技という特別な技を後から習得する事は不可能だ。
これにより、厳選を行わず旅で活躍したポケモンや、昔に適当に捕まえた伝説のポケモンなどは対戦に持ち込む事は非常に難しい状態だった。もちろん頑張れば活躍させられなくもないが。
剣盾では…?
先程の「例えば」で話した問題点が全て解決するようだ。びっくり!
まずは性格、今までは後から変える事ができなかったためステータス補正も変える事は不可能だった要素だ。
剣盾では「ミント」という新たな道具が登場。
ポケモンたちには「せいかく」があり、これに対応した成長しやすい能力とそうでない能力がある。「ミント」を使うと、能力の成長しやすさが変化するようだ。ただし、ポケモンたちが持つ「せいかく」は、「ミント」を使ったとしても変化しない。
▲ポケモンを育てるために役立つ道具などを紹介!|『ポケットモンスター ソード・シールド』公式サイト
なんと、ポケモンの性格自体は変更されないが、それによって生じるステータス補正を道具を使う事で画像内の道具説明文のように変更してしまうという形で対応。妖怪ウォッチシリーズにも妖怪の性格変える道具あったけど、あっちはマジで性格ごと変えちゃうのに対して、ポケモンはあくまで元の性格を尊重するという事だろうか。
個人的に一番やばい改善要素だと思う。昔に何回もリセットを繰り返してようやく捕獲した色違いの伝説ポケモン、さぁ対戦用に育てるぞ!と思ったら性格がひどい事になってたケースを俺は何回も経験してきた。例えば、ようやく捕まえた色違いのラティアスの性格が「せっかち(防御↓ 素早さ↑)」のせいで何故か両刀型に育てざるを得なくなったり…。
そんなポケモン達がようやくこのミントで救済される。こんな喜ばしい事はない。
あと、子供の頃適当に捕まえた思い出深いポケモン達もこの道具で活躍が見込めるという事だろう。性格変更という形ではないこのような対処方法はまさにベストといえるだろう。思い出のポケモンの性格が変わるってなんか嫌だしね。
そしてタマゴ技!遺伝技とも呼ばれてはいる。
『ポケットモンスター ソード・シールド』では、同じ種類のポケモン2匹をあずかりやに預けると、片方のポケモンが覚えている「タマゴわざ」を、もう1匹のポケモンが覚えることがあるぞ。
▲ポケモンを育てるために役立つ道具などを紹介!|『ポケットモンスター ソード・シールド』公式サイト
なんと、剣盾からタマゴ技を後から習得させる事が可能になったようだ!マジかよ!?
タマゴ技には対戦で有用な技が設定されてる事が多いので、例えばタマゴ経由での捕獲ではない配信ポケモンなどは対戦においてタマゴ技がないというディスアドバンテージをこれまでずっと抱える事になっていた。
見たところ手順は面倒そうだが、これで一応そういったポケモンにも後付けでタマゴ技を習得させる事ができるようになったようだ。今までは不可能だった技の組み合わせとかも実現できるだろうから夢が広がるNE!
フォロワーの発言を見て俺も気づいたのだが、剣盾ではダイマックスやキョダイマックスというシステムが搭載されててそれを行えるのは一部の特別なポケモンとされている。
要するに通常のニャースはキョダイマックスできないので、どうしても配信限定の特別なニャースをキョダイマックスさせたいなら連れてくるしかないのだが、従来の仕様ではこのニャースはタマゴ技を使えないので大きなディスアドバンテージを抱える事になる…ので今回タマゴ技の仕様が変更されたという事なんだろうか。
一つ気になるのは後付けで覚えさせる事が可能なタマゴ技は固定なのかそれともランダムなのかという部分だ。先程引用した画像だとニンフィア(イーブイ)は「ねがいごと」「あまえる」「あくび」を習得してるが、もちろんイーブイには他にもたくさんのタマゴ技が存在する。
仮にこの3つの技で固定だとしたら幅が狭まってしまうので悲しい事になる…。流石にそれはないと信じたい………とここまで書いて気づいたがこれって育て屋に預けたもう片方のポケモンが覚えているタマゴ技をそのまま引き継ぐ感じなのね!?じゃあ問題ないわ!ごめん!
という事はそういった特別なポケモンにタマゴ技を習得させるには結局素材(?)となるタマゴ技を覚えたポケモンを今までの手順通り用意する必要があるって事ですね。まぁタマゴ技ってちょっとプレミア感のある技だし、それぐらい面倒にしても仕方ないか…。
そういえば剣盾って過去作から連れてこれるポケモンは制限されてるはずなので、組み合わせによっては遺伝ルートを確保できず特定のタマゴ技が覚えられないポケモンとかが出てくるのではないだろうか…?あぁ、なるほど!そういったポケモンも過去作から調達してきて剣盾の育て屋で一緒に預ければ後付けで習得させる事ができるから問題ないのか!よく考えたな~…。
しかし今までタマゴを作らせるためだけに同種のポケモンを預ける事が多かった所を、ちゃんと技の引き継ぎ的な熱い要素が出てくるのは嬉しいね。
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その他にも育成環境は細かく改善されており、例えばタウリンといった努力値トーピングアイテムは1匹のポケモンへの投入数が実質的に上限があった所を撤廃!これにより金に物を言わせてトーピングアイテムを買って一瞬で努力値振りを終わらせられるようになるのではないだろうか?
あと「けいけんアメ」という「ふしぎなアメ」とは違って一定の経験値をポケモンに与える道具も新登場!これも妖怪ウォッチシリーズの「けいけんちだま」みてえだな!
「ふしぎなアメ」はポケモンのレベルや取得経験値に関わらず強制的にレベルを1つ上げてしまう道具なので、レベルが低いポケモンに使う程無駄になってしまう代物だった。しかしこの「けいけんアメ」は経験値依存なので低いポケモンを一気にレベルアップさせるには最適な道具という事になる。
こんな感じで、発売一週間前にポケモン育成のシステムが公開されたがどれも対戦勢からすれば嬉しい情報だらけだ。あんなに面倒だったポケモン育成も遂にここまで…DPからガチ対戦にのめり込んだ俺としては感慨深い物があるし、これでライト層も気軽に対戦ができるといいですね。
これでポケモンのステータス関連で後から変更できない要素はかなり減った。
実践的なステータス面で言えば、夢特性やめざパ、性別とか逆Vみたいなのだけかしら。
あとこれは対戦にあまり関わらないかもしれないけど、ボール(オシャボ)やリボン、出会った場所、こだわるなら本来の性格とかもじゃな。
ちょっとピンポイントだけど、最大レベルに達して進化状態が不可逆になったポケモンも(レベル100のコイキングはギャラドスに永遠に進化できないみたいな)
でもこれだけ減れば十分な気もしますね。変に楽にしすぎても育成の愛着が湧かない人も出てくるかもしれない。
仕事とかで忙しいのでサンムーンの頃と同様にあまり対戦ができるとは限らないが、少なくともこれで俺にとっての対戦の幅が広がるのは事実。しっかり活用させてもらおう!
1週間後の剣盾発売がますます楽しみになってきた。
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